日本は戦後、東洋の奇跡と言われるほどの経済成長によって、とても豊かな国になりました。

頑張って働けば、良い生活ができると信じていましたし、実際にそうでした。

しかし、私が社会人になってしばらくしてから、ちょっと様子が変だなと感じるようになってきました。

将来に夢や希望を持ってない人が増えてきました。現代は、さほど努力しなくても、既に十分豊かな世の中なので、最低限の生活で良ければ、上を目指す必要はありません。

そのため、これはある意味、当然かもしれません。

また、職場の同僚の中にはうつ病の人も増えてきました。とにかく努力すれば報われた時代は終わり、頑張っても見返りが少ない時代になってしまったのです。

成果を上げるどころか、現状維持するだけでも、無理な仕事をする必要があるため、体調を壊す人がどんどん増えています。

今の若者をゆとり世代などと揶揄する人がいますが、今の若者が軟弱なのではなく、既に時代が変わってきていると考える方が自然ではないでしょうか?


例えば日本には四季があります。

春になれば種を撒いて水をあげて作物を育てていきます。そして、夏は肥料と草むしりを頑張って、秋なったら収穫して、食べ物を蓄えます。冬は蓄えてある食べ物を食べながら静かに暮らしてまた春を待ちます。

一年を過ごすにあたり、これは当たり前のことですよね。寒い冬に野菜を作ろうとして、種を撒いても芽は出ませんし、風邪を引いて体を壊してしまうだけです。

いわば今の日本はゆっくりと冬に下っているようなものです。今の若者は頑張っても意味が無い時代が来るのが、分かっているのかもしれませんね。

では、そんな冬に向かって下っていく時代は、どのように生き方が良いのでしょうか?

“下る”と言うと聞こえは良くないですが、実はとっても希望があります。だって頑張る必要無いんですから^^

冬になったら秋に蓄えた食べ物を食べながら暮らせば良いだけなんです。

というわけで、これからの時代の生き方について考えてみたいと思います。

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今の日本はどんな状態なの?

最初に今の日本は冬に向かって下ってるなんて言いました。

では、実査には今の日本はどんな状態なのでしょうか?

もっとも象徴的なのは、次の2つです。

  • 経済成長は頭打ち
  • 人口減少

どちらも改めて言うまでもない、今の日本の代表的な問題です。

まずはこの2つを具体的に見ていきましょう。

経済成長は頭打ち


経済成長のバロメータとして一般的なのは、GDPの成長率です。

日本の経済政策は相変わらず、GDPの成長を旗頭にあげています。

しかし、実際には長い間、日本のGDPの成長率は低迷しています。21世紀に入ってからの平均成長率は、たったの0.73%です。

経済成長が頭打ちになっている原因は色々ありますが、一言で言えばもはや今の日本には伸びしろが無いのです。


伸びしろが残っていないのに、経済成長を目指して無理して働くのは、冬に種を撒くようなものです。

人口減少

現代の日本は既に人口減少社会に移行しました。日本の平均出生率は現在1.45です。

数字だけ聞いても、ピンときませんが、これは非常に低い数字です。

出生率が1.41になると、孫の代で人口が半分になる計算なのです。


大都市に住んでいると人口が減っている実感はありませんが、地方は深刻です。

既に限界集落を通り越して、消滅してしまう集落も増えています。

あまりに人口が減ってしまうと、そもそも社会機能を維持することができなくなります。

もはや、そこに人間の生活が成り立たなくなってしまうのです。


このように現状の日本社会は、ゆっくりと下っていっています。世の中のトレンドが下り坂なのに、上っていこうとすれば、大変に決まってます。

しかし、実際には政府の経済政策も、大企業の経営方針もひたすら上を目指しています。

いったいこんなことを続けていれば、どうなってしまうのでしょうか?

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成長を目指すことの害

戦後の日本社会のトレンドは上り坂でした。そのため、努力した分だけ見返りがありました。

しかし、下り坂の時代に上を目指す場合、かなり頑張らなければ、上に行けません。悪くすると上に行く高さよりも、下る分の方が大きくなって、頑張っても下に行ってしまうことにもなりかねません。

こんな無理な生活を続けていると、このような害が出てきます。

  • 時間の浪費
  • ストレスの増加
  • 様々な生活苦

ここで挙げた3つは、ほんの一部の代表的なものですが、まずはこの3つを説明していきますね。

時間の浪費


下り坂の時代に、無理して成長を追い求めるのは、効率的ではありません。

冬には種を撒くのではなく、おとなしく春を待つのが良いのです。

経済成長も頭打ちで、人口も減少していくような国で、今まで以上に売り上げを出そうなんて計算が合いません。

小学生だって分かる算数の問題なのに、政治家や経済学者、経営者たちは相変わらず、それを追っかけてるのです。

そんなの無駄な努力、時間の浪費ですよね?そして、そんな馬鹿げたことに付き合っていると、過重労働や低賃金の労働によって、貴重な時間を費やし、大切な人たちとの時間や、豊かな人生を送るための時間を失ってしまうのです。

ストレスの増加

頑張っても報われないばかりか、どんどん下に行ってしまうとしたら、そんな生活は苦しいに決まってますよね。

私は携帯電話業界のITエンジニアをしていましたが、その時点で携帯電話市場は飽和状態で、それ以上拡大は見込めない状態でした。

そんな中で大手3社は熾烈なシェアの奪い合いを繰り広げるわけです。

ある会社が頑張っても、少しだけ他社のシェアを奪うだけです。しかも、必ず他の2社は対抗策を出してくるので、すぐに巻き返されます。

こうして得るものがほとんど無いシーソーゲームを、必死に働いて続けているのです。

結局、誰も勝者がいないのに、ただ労働者の犠牲だけが続きます。そして、強いストレスから心や体の健康を崩していく人が数多くいました。

戦後の日本は努力すればみんなが勝者になれました。しかし、今の日本社会は誰かが勝者になれば、必ずその陰で敗者が出ます。

みんな勝者になるために必死に努力しますが、結局は勝者になったり敗者になったりを繰り返すだけです。更に努力を増やしても、勝者になったり敗者になったりするサイクルが加速するだけで、決して誰も得しないのです。

様々な生活苦

無理な成長を追い求めても、時間を浪費とストレスしか生みません。

時間が無くなれば、大切なことに費やす時間が失われます。

強いストレスは、心や体の健康を損ないます。

しかし、時代は下り坂なので、放っておくとどんどん収入は減っていきます。そうすると、現状維持のために更に無理な努力を強いられます

そして、また人生の貴重な時間と健康が失われていくのです。


では、これからの日本にはもう希望は無いのでしょうか?もちろんそんなことはありません!

これから冬の時代を迎えるからといって、何も問題はありません。

なぜなら冬には冬の暮らし方があるだけだからです。

では、その冬の暮らし方とはどういうものなのでしょうか?

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下り坂の先に希望がある

これまでの日本社会は春夏の高度経済成長期を経て、秋の豊かな時代を過ごしてきました。それがバブルが弾けた後から、ゆっくりと冬に向かっているように感じます。

春や夏なら頑張れば頑張るほど秋に豊かな収穫が期待できます。

しかし、これから冬になるのに、春や夏と同じことをやっても意味はありませんよね。

では、冬の時代の生き方はどうすれば良いのでしょうか?

それは次のようなものです。

  • 大都市を離れる
  • 自分でコントロールできる働き方にする
  • お金の依存度を下げる

要はこれまでとは逆の発想で生活すれば良いのです。

順番に説明していきますね。

大都市を離れる


高度経済成長を支えたのは、地方から大都市に出てくる若い労働者でした。今でも地方から大都市への人口の移動が続いています。

大都市の方が仕事も賃金も多く、便利で刺激的です。しかし、別の見方をすれば、多くのお金が必要で、便利でなければ大都市では生活できないという事です。

お金が無ければ生活できないため、多くの収入が得られる大都市に縛られてしまうのです。


たとえ賃金は少なくても、時間に余裕が持てて、生活費が抑えられる場所に住むことの方が、総合的に見て豊かな生活ができるはずです。

自分でコントロールできる働き方にする

サラリーマンなど誰かに雇われる働き方になると、基本的に雇用主の経営方針に従わざるを得ません。

こうなると、報われない無理な働き方を強いられる可能性が高くなります。

そもそも下り坂の時代に無理して働いても無駄なので、必要最低限の仕事だけすれば良いのです。

最も良いのは自営業や、事務職や公務員など同じサラリーマンでも経済の原理とはあまり関係無い仕事をすることです。

必要な分だけ稼いで、余裕を残す働き方をするのは、簡単ではありません。

しかし、自分がどれくらい稼げば十分なのかや、自分の働き方の限界を知ることだけでもまずやってみてください。

お金への依存度を下げる


生活を豊かにするために、私たちはよりお金を稼ぐことばかりを考えがちです。

しかし、下り坂の時代はそもそもお金を稼ぐこと自体が困難です。

お金を稼ごうと無理をすることに、根本的な問題があるので、少ないお金でも生活できるように、自分のライフスタイルを見直すのです。

ただし、注意して欲しいのは、単に欲しい物を我慢して節約しろと言ってるのではありません。

頭を使えば、少ないお金で今以上の豊かな生活は可能です。

例えばこんな感じです。

  • 住宅費の安い地方に引っ越す
  • 田舎で空き家を譲ってもらう
  • 家具など必要な物は自分で作る
  • 不要な物を捨てて、その分少し狭い部屋に引っ越す
  • 格安スマホに変える
  • 電話やインターネットの会社を見直す
  • 電気やガスの会社を見直す
  • 不要な保険の解約
  • 食糧を自給する
  • その他、利用してない有料サービスを解約する

実は考えれば、もっとたくさん出てきます。

都会はお金で何でも解決できてしまうため、どうやったらお金への依存度を下げられるかなんて、考えもしないのです。

我慢してストイックな生き方をする必要はありません。しかし、これからの時代はお金を稼ごうとすると、様々な問題が発生するので、とにかく頭を使って、安上がりに済ませるようにしましょう。

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まとめ

現代の日本は、既に昔と違って、経済的な成長が難しくなっています。

そんな、時代に相変わらず、お金を稼ごうとしたリ、お金への依存度の高いライフスタイルを続けていると、どんどん疲弊してしまいます

そうならないためには、今までやってきたことと逆の事をするのです。

今回紹介したことを、簡単にまとめておきますね。

  • 大都市を離れる
  • 大都市はお金は稼ぎやすいが、お金が無いと生活できない場所なので、結局お金に縛られてしまう。思い切って大都市を離れて、お金稼ぎの呪縛から解放されること。

  • 自分でコントロールできる働き方にする
  • 雇われる働き方は、無理なお金稼ぎをする働き方を強いられる可能性が高いので、自営業など自分で働く時間をコントロールできる仕事をする。

  • お金の依存度を下げる
  • お金稼ぎの呪縛から解放されるには、生活に必要なお金を頭を使って節約する事が一番!


下り坂の時代になったからといって、悲観的になる必要はありません。

大切なポイントは、下り坂の時代には、それに合ったライフスタイルになることです。

今の生き方に疑問があれば、是非、一度自分自身を見つめ直してみてくださいね。