朝からが降ってじめじめしたある日、私はよくあるシアトル系カフェにやってきました。この町は私が子供の頃住んでいたところです。この日はなぜかこの街にあるカフェに来てしまいました。

私が座った席の目の前には、メタボ体形の営業マンと思われる男性が、腕時計をテーブルの上に置いて居眠りしています。恐らく外回りの最中に仕事をサボって時間を潰しているみたいです。時々、いびきが聞こえてくるので、かなり疲れているようです。

背後の席にはカタカタとノートPCを叩いて仕事をしているビジネスマンがいます。彼の方はたまにかかってくる電話に対して、忙しそうに応対しています。

両極端ですが、2人とも日本のサラリーマンの典型だなと思いながら、私はその間で、自分のノートPCでブログを書いていました。

1年くらい前から、いつかサラリーマンを辞めるために、ネットビジネスを始め、そのためのブログの記事をかいているのです。

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その日は持病の心臓病からくる不整脈発作や、偏頭痛でかなり体調が悪く、なかなか捗りません…。

自分でも、何もこんな時にまで書かなくても良いのにと思ってしまいます。

自分でも、ある種の現実逃避なんだと思っています。その日のそれまでにあったことが受け入れられず、それについて、考えるのが嫌なので、とりあえずブログを書いているんです。

ここ数日間にあったことを思い出すと、圧倒されてしまいます。急転直下で自分の人生が、予想もしていなかった方向に向かっているのです。

まさかこんなことになるなんて、考えもいなかったので、何の準備もしていません。

本当にこんなんでやっていけるんだろうか?そもそも、今の大変な状況から逃げ出したいだけなんじゃないか?

色んな心の声が聞こえてくる中で、それを聞き流して、ノートPCに向かって黙々とキーボードを叩いています。

やがて、なんとか記事を書きあげると、ようやくこの数日間のことを、もう一度思い返してみました…。

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妻の懇願

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時をさかのぼること2日前の日曜日です。私はクリスチャンなのですが、この日は持病の不整脈発作が起きたため、礼拝を休んでしまいました。

普段の私は不整脈発作が起きても、仕事も礼拝も休むなんてしません。私の不整脈発作は命に関わるほど深刻なものではないですし、座って深呼吸でもしてれば、すぐに治まってしまうからです。

しかし、ここ2週間はあまりにも不整脈発作が頻発していて、おまけに週末になると偏頭痛も一緒に出る始末です。

それでも、私は無理して家を出ようとしていました。その日は今後の計画を立てるために、教会のみんなと話す必要があったからです。

辛そうな顔をしながら、家を出る準備をする私を見かねて、妻はこう言いました。

妻「なんで、そんな体調悪いのに行こうとしてるの?普通の人は心臓発作が起きているのに仕事に行ったり出かけたりしないでしょ?一体、誰のために頑張ってるの?」

私「誰って、みんなが待ってるし…、やらなきゃいけない事がたくさんあるから…」

妻「そんなの他の人がやってくれるから、大丈夫でしょ!いい加減、無理しないで、休んで欲しいんだけど!」

私「他の人だと、頼りなくて任せられないんだよね。やっぱり、僕が行かないと安心できないから…」

妻「私の言葉なんて、いつも聞いてくれないんだよね。じゃあ、勝手にして良いよ…」

私は妻の「いつも」という言葉が、頭に響きました。言われてみれば、いつも私の体の事を心配する妻の言葉を無視して、働き続けてばかりの自分です。

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サボってしまうような、面倒事から逃げるような、モヤモヤした罪悪感を感じながらも、妻の言葉を聞き入れて、その日は礼拝を休むことにしました。

クリスチャンになってから、日曜日に休んで家にいるなんて、数えるほどしかありません。

「新婚さんいらっしゃい」や「アタック25」がまだやってたなんて知りませんでした…。椅子から転げ落ちる桂文枝なんて久しぶりに見ました。

そして、TVを見ながら今頃はみんなランチ食べてるのかな~と思いながら、家でゴロゴロしていると気持ちが、段々と憂鬱になってきます。

  • 「行こうと思えば行けるのにサボっちゃったな~」
  • 「せっかくの一日を無駄にして、もったいない」
  • 「僕がいなくて、みんなに申し訳ない」

何の予定もなく、家の中にいると決まってこのような気持ちが出てきて、気分が落ち込んでくるのです。

夕方、妻が帰ってきました。その日の礼拝での出来事やみんなの様子を話してくれました。

私の方は一日休んでも体調はさほど良くならず、不整脈発作はまだ時々出ている状態でした。そして、一日を何もせず、何の役にも立てなかった申し訳ない気持ちや罪悪感から、とても低いテンションで妻の話を聞いていました。

そして、私の方は、今日感じていた罪悪感や愚痴などをボソボソと妻に話しました。

元々、妻は私が落ち込んでネガティブな発言をしているのが好きではありません。建設的でない話は、自分も落ち込んできてしまうので、嫌いなんだそうです。

妻は私の話を全て聞いた後、ついにこう言いました。

妻「しばらく仕事を休んだら良いんじゃない?病院に行って、診断書を書いてもらうようにお願いして来たら?」

私「えっ?診断書?もらえるわけないよ~。今は調子悪いけど、少し休めば仕事できちゃうもん。」

妻「普通の人は心臓発作が起きたら仕事なんてしないで、休んで病院に行くの!心臓発作が起きても仕事しようなんて、そんな感覚は異常なの!」

私はそこまで言うのならと、仕事を休んでいつも診てもらっている、心臓の主治医の先生の外来診察に急遽行くことにしました。

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急遽、病院へ

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私の心臓をいつも診てくれているお医者さんは、火曜日に外来診察をやっているので、私は会社にお休みをもらって、病院に行きました。

このお休みも本当は午前が午後の半休にしたかったのです。ところが、病院に問い合わせたところ、予約が無いと午前に受付に来てもらって、午後に診察を受けることになると言われました。

丸一日のお休みをもらうなんて、また罪悪感が出てきます。不整脈発作は普段よりかなり多いものの、どうしても仕事ができないほど体調が悪いわけではありません。

「職場の同僚に顔向けできないな~みんな頑張ってるのに…」

また、そんな気持ちが沸いてくると、気分が落ち込んできてしまいます。そうやって、悶々としていると、なんと今度はもう一つの持病である偏頭痛の前兆サインが出てきました…。

全くなんて日でしょうか…。

私の偏頭痛は、痛みが激しい代わりに、3時間くらいの短い時間だけ痛みがあるタイプです。痛い間は寝込んでしまうほどなのですが、診察を受けるまでは帰れないので、とりあえず痛み止めの薬を飲んで、待つことにします。

やがて、昼過ぎに自分の診察の番が来ました。ただでさえ長々と待たされるのに、それに加えて今日は予約なしです。夕方まで待つのを覚悟していましたが、拍子抜けするほど早く呼ばれました。

先生「いつも突然きたりしないのに、今日はどうしたの?」

私「実は最近心臓の調子が良くなくて、不整脈発作がとても多いんです。」

先生「前来た時も、同じこと言ってましたね。それで今はどうなの?」

私「ストレスのせいだと思うんですが、かなり頻発してるんです。実は仕事を少し休みたいと思ってるんですが、どう思いますか?」

先生「よく決心しましたね!前来た時に私も仕事休んだ方が良いと思ってましたよ診断書、書いてあげますよ。」

私「(え?診断書貰えるの…!?)」

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私は半分、愚痴を聞いてもらうくらいの気持ちで言っただけで、まさか本当に診断書をもらえるとは、これっぽちも考えていませんでした。しかし、先生は休んで当たり前といった口ぶりで、仕事を休むことを強く勧めてくれました。

実際には、先生はこの病院だと診断書の発行までに時間がかかる上に、私の症状がストレスからくる不整脈発作なので、別の病院のお医者さんを紹介してくれました。

そして、その病院で速やかに診断書を書いてもらえるように、そのお医者さんに連絡してくれることになりました。紹介してもらった、お医者さんはストレスと心臓病の関係を専門にしている方で、紹介してもらった病院は精神科のクリニックでした。

先生の診断は心臓だけでなく、メンタルまで悪くしているというものだったのです。私は診察が終わり、しばらく呆然としました。

「自分は、仕事続けられないくらい、心と体を悪くしてたのか…。もう、社会人として普通の人と同じように仕事できないかもしれない…。」

偏頭痛で頭は相変わらず痛いのですが、何だか真っ直ぐ家に帰る気分にならず、なぜか自分が子供の頃住んでいた街に電車で向かいました。

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地元を呆然と歩く

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私はあまりの急な展開に、気持ちの整理がつかず、少し考える時間が、欲しかったのでなぜか、地元に来てフラフラとあてもなく歩き始めました。

私の地元は、今住んでいる所からもすぐに来れるのですが、忙しい日々を過ごしているせいで、滅多に来ていませんでした。子供の頃の記憶とはかけ離れた風景に戸惑いながらも、あれこれと考えていました。

いつかはサラリーマンを辞めたいと思っていましたが、それはちゃんと準備が整ってからにするつもりでした。それが、先に健康状態が悪化して、仕事を続けられなくなるなんて、自分が考えていた計画とは違い過ぎます

休職して体を休めたとしても、仕事が続けられるとは限りません。ていうか、自分でも体調がこれ以上良くなる気がしません…。

偏頭痛は落ち着いてきましたが、さすがに歩き続ける元気も無くなってきたので、たまたま目に入ったカフェに入りました。

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ボロボロの状態で考えたこと

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私が入ったのは、冒頭にも出てきたオフィス街なのか住宅地なのかよく分からない場所にあるカフェで、平日の昼間なのにやけに人気の少ないお店でした。

とりあえず、偏頭痛の時のカフェインは、痛み止めの効果があるので、コーヒーを頼むと、私はパソコンを開いてブログを書き始めました。

毎日決めた分を書かないと、落ち着かないのと、現実逃避の意味もあります。とにかく、今日の分を書き上げてから、頭の整理をしようと思ったのです。

そして、その日書いたブログのテーマは「健康」でした…。

健康の定義を調べてみると、実は自分の人生がいかに不健康だったかを思い知りました…。単に病気じゃなければ、健康というわけではないのです。肉体だけでなく、精神的にも、社会的にも、霊的にも健全でなければ健康じゃないのです!
※健康の定義はこちらの記事に詳しく書いています!
健康な人生を送る方法とは?答えは健康の定義の中にあった!

私は幸せになりたくて、頑張って生活してきたのに、健康じゃないし、将来の自分には不安だらけだなぁとつくづく思いました。

本当に健康になりたい…そのためには、今の生活を続けていては、無理だと思いました。

自分が健康とは言えない状況で、何とか「健康」がテーマのブログ記事を書きあげると、再び自分のことを考え始めました。

明日、仕事を辞めます

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今の私は肉体的に不健康な状態です。そして、ストレスにより精神状態もかなり参ってます。仕事のストレスは大きく、やりがいを感じるよりも、重圧のかかる仕事を片付けて、早く楽になることしか考えてないので、社会的にも不健康です。

そして、唯一自身のあった霊的な健康も、最近は愛情や希望、信じる心よりも、義務感や責任感で、何とかやっているだけで、毎日の生活に充実感がありません。

このまま仕事を頑張っても健康になれないし、教会の大切な友達にも、何もしてあげられないんだな…。

そう気づいた時に、仕事を頑張る理由が無くなりました。そして、しばらくボーっとしてると頭の中にこの言葉が浮かびました。

明日、仕事辞めます

私は仕事を辞めるには、とても勇気がいることだと信じていました。辞めた後の生活基盤もしっかり準備しないと不安で辞められないと思ってました。

でも、私の場合は自分の今の生活を考えた時に、全く健康な生活ができていないことに気付きました。そして、「幸せ≒健康」なんだと思ったのです。本当に幸せになりたいのなら、自分の健康を蝕む、今の仕事はすぐに辞めるべきだったのです。

それが分かった時に、仕事を辞める勇気が持てました、というより仕事を続けることが怖くなったのです。

辞める勇気は持つことができました。でも、不安も当然たくさんあります。仕事を辞める決心はしたもののちゃんと妻にも相談しなくてはいけません。

いきなり、「明日、仕事を辞めます」なんて言ったら妻はなんて言うでしょうか?

妻の反応を想像しながら、そのカフェを後にして、家に帰ったのでした…。

次回の記事はこちら
そして病気で休職することに!辞めたい気持ちは抑えてまずは休養!

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真の健康を求める旅