現代の日本はストレスの多い社会です。ストレスが原因で心身の病気になる人が増えているのが社会問題になっています。ストレスが健康に良くないというイメージはありますが、一体なぜストレスで病気になってしまうのか、そのメカニズムはあまり知られていません。

実はストレスを放っておくと突然死につながるような怖い病気になる危険もあるため、放っておくのはとても危険です!

私もストレスで体を壊して、仕事を辞めることになりました。今ではすっかり元気を取り戻したのですが、それでも、後遺症のような症状はたまに起きることがあります。

一度ストレスで体を壊すと、完全に元通りになるまでに、とても長い時間がかかり、周りの人にも心配をかけることになります。

それを避けるには、まずはストレスが続くとなぜ病気になるのかについて理解することが大切です。

そこで、ここではストレスで病気になる理由についてお伝えします。

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ストレスとは?

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私たちはストレスと聞くと悪いイメージしかありませんが、実は人間が生きていくためにとても重要なものです。

大昔、人類の祖先は狩猟採集生活を送っていました。そのような生活では、猛獣に襲われるなど、常に命の危険が付きまといます。

人間にはそのような身の危険、つまりストレスを感じると、危険に対処するために、体の機能を飛躍的に上昇させる機能があります。これをストレス反応と呼びます。

ストレス反応が起きると、体には次のような変化が起きます。

  • 血圧と心拍数が増える
  • 全身の筋肉に酸素とエネルギーを送るため

  • 末梢血管が収縮する
  • 怪我をした時の出血を少なくするため

  • 脳が覚醒状態になり集中力が増す
  • 判断力を上げるため

  • 消化機能が低下する
  • 危険に対処するために不要な機能のため

ストレス反応は、人間が危険に対処するために重要な機能なのです。

しかし、ストレス反応は緊急事態に対処するために、無理をさせている状態なので、心身にとても負担がかかります。それでも、大昔の生活のストレスは、命の危険を感じるほどの大きくて強いストレスでしたが、発生頻度はとても少なかったため、問題はありませんでした。

ところが、現代社会は人間のライフスタイルが、大きく変わり、ストレスの質も大きく変わりました。

人間にとって大切なストレス反応という機能は、もはや現代社会には対応できなくなっているのです。

今度はストレスが害になる理由を見ていきましょう。

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ストレスが体に害になる理由

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ストレス反応は、元々は危険に対処するための、人間にとって大切な機能でしたが、現代のライフスタイルでは、逆に人間の健康を脅かすものになってきました。

その理由を知るために、まずストレス反応の仕組みを簡単に紹介します。

ストレス反応とは?

ストレス反応は次のようにして起きます。

【ストレス反応の仕組み】
  • ストレスを感じる
  • 扁桃体がストレス物質(コルチゾールなど)を放出
  • ストレス物質を受け取った、体の各器官がストレス反応を起こす

ストレスを感じると、脳の扁桃体という場所から、ストレス反応を起こすための指令を全身に伝えるためのストレス物質と呼ばれるホルモンが分泌されます。

これが血液に乗って全身に届けられ、心臓なら血圧と心拍数を上げ、胃や腸なら機能を低下させたりするのです。

現代人のストレス反応

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ストレス反応とは一時的に体に無理をさせている状態です。

それでも昔の生活では、ストレスは一時的なものだったため、病気になるようなことはありませんでした。

しかし、現代のストレスの特徴は次のように変わりました。

  • 一つ一つのストレスはそれほど大きくない
  • ストレスの持続時間が長い
  • 複数のストレスが同時進行する

元々、ストレス反応は命の危険を感じるような状況を想定した働きですが、現代の生活では命の危険を感じるような状況はほとんどありません。

しかし、グローバル社会になって世界との激しい競争にさらされている中で、仕事のストレスは常に絶え間なく続きます

また、社会の変化によって、生活や人間関係はより複雑になりました。その結果、子育てやライフイベント、人間関係のストレスなど、様々なストレスが同時並行で存在するようになったのです。

現代の生活では、複数のストレスが次から次へと切れることなく常に続き、一つ一つのストレスは小さくても、複数のストレスが積み重なって、大きなストレスになるのです。

つまり、このような状態は、常にストレス反応が続いている状態で、生活しているということになります。


このような状態が続くと、様々な病気にになります。

今度はストレスが原因で起きる病気を見ていきましょう。

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ストレスが原因で起きる主な病気

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ストレス反応が続くと、体には様々な悪影響が出てきます。

主な影響は次のようなものです。

  • アレルギー
  • 免疫反応が過剰になるため

  • 胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • ストレス反応で消化機能が低下し、消化不良を起こすため

  • 心筋梗塞
  • 心臓でできた血栓が、心臓の血管に詰まるため

  • 脳卒中
  • 心臓でできた血栓が、脳の血管に詰まるため

  • 糖尿病
  • ストレス物質を作り続けた膵臓が疲れて、インスリンを作れなくなるため

  • うつ病
  • ストレス反応により、脳の機能に障害が出るため

この中でも特に怖いのが心筋梗塞脳卒中です。

ストレス反応は血圧と心拍数を上昇させるため、心臓にとても負担がかかります。この状態が続くと、最悪の場合、心不全の状態になり、不整脈が頻繁に起きるようになります。

不整脈が起きると、心臓の中で正常に血液が流れなくなり、血液の固まりである血栓ができやすくなるのです!この血栓が心臓の血管に詰まったり、脳の血管に詰まったりすると、心筋梗塞や脳卒中などの病気になります。

これらの病気は命に関わる危険な病気です。心臓はなかなか自覚症状が出ないため、自分でも気付かない間に不整脈が起きているなんてこともあり得ます。

ストレスは放っておくととても危険なものなので、絶対に甘く見ないでください!

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まとめ

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ストレスは放っておくと、人を殺す怖いものです。

ストレス反応は、元々は人間にとって必要な機能ですが、現代社会のストレスには対応できなくなっているのです。

大切なのは、ストレスを断ち切って、心身を休ませる時間をしっかりと作り出すことです。週末にストレス解消の時間を持つなんて人も多いと思いますが、実はそれだけでは不十分です。

現代のストレスに対処するためには、ストレス解消のための適切な手段を毎日行う必要があります

具体的なストレス解消の方法はこちらの記事に書いているので是非ご覧ください。
毎日のストレスの解消法!簡単にできる4つの方法を紹介!

ストレスを甘く見ずに、健康な生活を送ってくださいね!