サラリーマンと奴隷に違いはあるの?比較してみたら衝撃的な事実が!

サラリーマンって安定した仕事というイメージが強いですよね。

確かに給料は毎月一定額が必ずもらえます。いきなり収入がゼロになるなんてことも、基本的にはありません。

ところが、安定していて何の不安も無いはずの仕事ですが、今では過酷な働き方というイメージが強いですよね?

実際に私は、ストレスで体を壊して、サラリーマンを辞めてしまいました。そして、これは私だけじゃなくて、世の中の多くの人もそうです、

もちろん、サラリーマンにやりがいを感じている人も多いと思います。でも、辞められるなら辞めたいと思っている人の方が多いようです。

なぜ、そう感じる人が多いのか考えている時にふと”サラリーマンは奴隷のようだ”なんて言葉を見つけました。「いやいや、奴隷よりは遥かにマシでしょ?」と思いながら、奴隷の待遇を調べてみてお度おきました。

実は現代のサラリーマンと、奴隷を比較すると、実はそんなに大差が無いんです!むしろサラリーマンの方が大変な部分だってあるんです!

現代のサラリーマンの生活って、ヤバいかもしれませんよ…。

というわけで、今回はサラリーマンと奴隷の違いを見ていきながら、サラリーマンの過酷さを考えたいと思います。

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ローマ帝国の奴隷

今回、サラリーマンと比較するにあたり、まずは奴隷がどんな身分なのかを知ることが大切ですよね。

私たちは奴隷というと、映画なんかで出てくる、ムチ打たれながら過酷な重労働を強いられる姿を想像します。

しかし、今回比較するのはそういう奴隷ではありません。今回の比較対象は古代ローマ帝国の奴隷です。

ローマ帝国は歴史上で、最も繁栄した国の一つですが、その繁栄は奴隷に支えられていたと言っても過言じゃありません。

現代のサラリーマンと比較する前に、まずはローマ帝国の奴隷を次の4つの視点から見ていきましょう。

  • 奴隷の職業や用途
  • 奴隷の給料
  • 奴隷の待遇
  • 奴隷を辞める方法

それでは順番に見ていきましょう!

奴隷の職業や用途

ローマ帝国は奴隷によって支えられていたと言っても過言ではありません。

というのも、肉体労働や召使いのような家事労働はもちろん、お店の接客業務や教師や医者、役人なども奴隷が勤めていました

仕事の過酷さもピンからキリまであって、一番大変だったのは、農園での労働だったようです。少ない労働力でたくさんの収穫を得るために、非常に過酷な労働を強いられていました。

一方で比較的楽なのは、召使い的な奴隷です。一言で召使いといっても、子育てや家庭教師、料理人や給仕、音楽の演奏、門番など、色んな業務毎に専門化されていたようです。

よく海外の歴史ドラマなんかで、貴族の家に住み込みで働く召使いが登場しますが、あんなイメージかもしれませんね。

裕福な家ではこのように奴隷に家事労働をさせていましたが、そうでない家の場合は、賃金目的で奴隷を働きに出したりもしたらしいです。ヒモみたいな感じでしょうかね…。

奴隷の給料

奴隷には通常、給料はありません。その代わり、奴隷の所有者が食べ物や住処を提供します。

ローマ帝国では、奴隷は大切な財産と考えられていたので、基本的には家族より少し低い位の扱いでした。

ただし、奴隷を大切に扱う所有者もいれば、虐待的な所有者もいたようです。生活の良し悪しは、全て所有者次第というわけですね。

ちなみにサラリーマンも会社の経営者次第で全く生活が変わりますね…。

奴隷の待遇

奴隷は基本的に労働力を提供する財産として扱われていました

1人の奴隷は、家族の1年分の生活費と同じくらいの値段だったそうです。奴隷の購入代金は、それまでの奴隷の所有者に支払うため、奴隷本人には一銭も入りません。

また、奴隷は主人の所有物だったため、気に入らなければ命を奪うこともできました。労働時間も主人が望めば終わりなく働かされました。やはり、奴隷は物扱いなので、このあたりは人権も何もあったもんじゃありませんね。

しかし、一方で財産を持ったり、結婚をすることも認められていました。能力の高い奴隷は、主人にとっても貴重なので、大切にされたようです。

また、能力の高い奴隷は、当然、高い値段で取引されます。そのため、素質がありそうな奴隷は、売買益目的で、高い教育を受けさせられました。

そういった能力の高い奴隷が医者や役人として、高度な知的労働をしたのです。ローマ帝国では、ステータスのある重要な仕事を奴隷がしていたわけです。

当時のローマの文化では、お金を貰う目的で働くことは下賤なことと考えられていました。そのため、あらゆる労働は奴隷がやっていたわけです。

しかし、労働力としての価値がなくなった奴隷の扱いはひどいもので、そのまま家の外に捨てられることもあったそうです。

例えばローマでは、川の中州にある島に奴隷を捨てる慣習があったようです。

働けなくなった奴隷の末路は悲惨ですね…。

奴隷を辞める方法

奴隷は所有物なので、一生奴隷のままかというと、そうでもありません。

主人に代金を払うことさえできれば、奴隷の身分から解放される希望もありました。

頑張って真面目に主人に仕えていれば、短くて数年で自由になれる可能性があったようです。

そして、自由になった後は、ローマ帝国の市民権を得られる可能性もありました。

奴隷たちは市民権が得られることを希望に、頑張って過酷な労働を耐えていたわけです。

奴隷制度が成り立つ一つの原因は、将来、ローマ帝国の市民になれるという希望だったわけですね。

というわけで、ここまでは奴隷がどういったものかを見てきました。

一言で言えば、人権を認められない、労働力を有する所有物だったわけです。ただし、能力が高い奴隷は、主人にとっても貴重だったため、大切に扱われました。

まぁ、全ては能力次第で、自分の身を自由にする権利も無い、過酷な身分だったことは確かです。

そんなローマ帝国の奴隷と現代のサラリーマンは、一体どちらが過酷なのでしょうか?

次はいよいよサラリーマンと奴隷の違いを見ていきましょう!

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サラリーマンと奴隷を比較してみる

果たして、現代のサラリーマンは奴隷と、どんな違いがあるのでしょうか?

比較のポイントは、やはり次の4つです。

  • 仕事内容
  • 収入
  • 待遇
  • 辞めて自由になる方法

それでは順番に違いを見ていきましょう。

仕事内容

サラリーマンは広い意味では、雇われて給料を貰っている職業全てです。

奴隷も給料を貰ってないものの、誰かから雇われて労働しているのは同じです。

時代が違えば、細かい職業の種類も違いますが、社会を支えるあらゆる仕事をしていました。待遇の良し悪しも主人や仕事の内容次第というのも、違いは無いでしょう。

そのため、仕事に関しては同じと言えそうです。

収入

サラリーマンはちゃんと給料を貰えますが、奴隷は基本的に一銭も貰えません。

給料に関しては、貰えるのと貰えないのでは大きな違いがありますね。

でも、奴隷はお金は全く貰えなくても、食べ物や住む場所はちゃんと与えられます。主人の方も大切な労働力なので、基本的に奴隷を粗末に扱うようなことはしません。もちろん、虐待的な主人の場合は、劣悪な待遇になるでしょうが、それはサラリーマンも似たようなものです。

むしろ、サラリーマンの方は、今や給料は頭打ちで年々生活が苦しくなってきています。生活するのがやっとで、貯蓄も難しいなんて人も増えてきています。

また、低賃金のために働いていても貧困に陥る、ワーキングプアも社会問題になっています。

奴隷の場合はちゃんと主人が養ってくれますが、サラリーマンの場合は、給料を渡されたら、それ以上は面倒を見てもらえません。

特にワーキングプアに陥っている人の場合は、誰の助けも無い状態で、困窮した生活を強いられてしまいます。

実は収入面では、サラリーマンの方が厳しい可能性すらあります

待遇

奴隷の場合、主人には命を奪う権利まであります。

とは言え、命を奪うくらいなら、売ってしまった方が、良いに決まっています。そのため、よほどのことがなければ、命を奪われるようなことはありません。

それ以外でも、奴隷の場合は、主人に命令されれば、過酷で長時間の労働をする必要があります。

一方でサラリーマンは、どうでしょうか?

サラリーマンの場合は、労働基準法のような法律で守られていますし、大変なら自分の意思で辞めることも可能です。

もちろん、上司に殺されるようなことはもありません^^;

待遇に関しては、さすがにサラリーマンの方が良いと思いたいですよね?でも、そうとも言えないかもしれません。

ローマ帝国と現代社会で決定的に違うのは、経済競争の激しさです。ローマ帝国の時代には、今ほど過酷な経済競争はありません。仕事内容も単純作業がほとんどなので、仕事自体から受けるストレスは現代とは比べ物になりません。

サラリーマンの場合は、激しい競争やノルマの中で、実現不可能な難しい仕事をさせられます。大量の仕事をこなすために、長時間労働を余儀なくされます。奴隷とは比べ物にならないくらい大変な仕事を、サラリーマンはやらなければいけないのです。

でも、サラリーマンは、奴隷とは違い、仕事を強制する存在はいません。だから、サラリーマンには大変だったら、仕事を辞める自由があります。しかし、実際には、サラリーマンにとって、大変だから仕事を辞めるというのは、リスクが高いことです。

ギブアップした途端、収入が無くなります。特に地方では、再就職することも簡単じゃありません。

奴隷だって、サラリーマンだって、仕事を辞めてしまえば、生活できなくなるのは一緒です。

そうだとすると、奴隷よりも遥かにプレッシャーの大きい仕事をしているサラリーマンの方が、待遇が悪いかもしれません。

辞めて自由になる方法

サラリーマンは基本的に自由に辞めることができます。会社側もむやみに解雇することはできず、正当な理由が必要になります。

一方の奴隷の方は自分の意思で、勝手に辞めることはもちろんできません。辞めたければお金が必要です。

そういう意味では、一見するとサラリーマンの方が自由です。

しかし、サラリーマンの場合は、辞めたとしても、生活するためには、また就職する必要があります。再びサラリーマンになったとしたら、それってサラリーマンから自由になったとは言わないですよね?

もし、サラリーマンから自由になりたいと思ったら、独立して自分の力で仕事を作ってお金を稼ぐ必要があります。

リスクも責任も、全て自分が背負うことになります。

そのため、サラリーマンという働き方から解放されるのは、簡単ではないのです!

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サラリーマンと奴隷はどちらが大変?

では、サラリーマンと奴隷はどちらの方が大変なのでしょうか?

ここまでの比較内容を表にまとめてみました。

【サラリーマンと奴隷の違い】

ポイント サラリーマン 奴隷 違い
仕事内容 あらゆる職業 あらゆる職業 同じ
収入 ワーキングプアなら生活にも困窮 ほぼ貰えないけど生活の保障はある サラリーマンの方が厳しい可能性がある
待遇 自由はあってもリスクも全て自分が負う 自由も人権も無い 厳しい仕事をしている分サラリーマンの方が大変かも
辞めて自由になる方法 自分で仕事を作って独立する 忠実に働いて、主人に対価を払う サラリーマンはリスクをかける必要がある

こうしてみてみると、単純な比較ができない部分もありますが、実はサラリーマンはかなり過酷な身分だということです。

奴隷は主人の命令に従わなければいけないため、自由はありません。

一方のサラリーマンは、自由はあるように見えますが、実際にはリスクや責任などに縛られています。自由なようで実は自由ではないのです。

こうなると、奴隷なんかよりはるかにプレッシャーの大きい仕事をしている分、サラリーマンの方が厳しいのです。

「奴隷と違ってサラリーマンには、自由も人権もある!」なんて思ってみても、サラリーマンという働き方から抜け出ることができなければ、そんなの何の意味も無いわけです。

本当に自由な身分になるためには、リスクをかけて自分で仕事を作るしかありません。

奴隷は忠実に働いてお金を稼いで、市民権を得てしまえば、自由になれます。ローマ帝国の市民になったからといって、特別なリスクがあるわけでありません。

もちろん単純に比較できませんが、自由になるための条件でさえ、サラリーマンはかなり厳しいんです。

いくら何でも奴隷よりはマシと思っていたら、実はサラリーマンってもの凄く大変なんです。

サラリーマンって過酷なんですね…。

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まとめ

​というわけで、今回はサラリーマンと奴隷の違いを考えてみました。

古代ローマ帝国の奴隷は、どちらかというと一般労働者に近く、国の基盤を支えるためにとっても重要な存在でした。

そんな奴隷とこうして比べてみると、現代のサラリーマンは意外にも、過酷な身分であることが分かります。

奴隷は単純に主人に自由を束縛されていますが、サラリーマンの場合は、責任やリスク、将来の生活の不安などに事実上、自由を奪われています。

むしろ、サラリーマンの場合は自分を縛るものが、1つや2つじゃない分大変なのかもしれません。

私たちにとっての自由は、サラリーマンという働き方を変える事かもしれません。転職してもサラリーマンという働き方のままだったら、この厳しさは変わらないかもしれないからです。

サラリーマンは、自分で労働時間や働くペースを調整できない働き方です。

もちろん、どちらが大変と感じるかは、人によって違いがあると思います。でも、その差は僅差であるのは確かだと思います。

だからといって、サラリーマンという働き方を下に見るつもりなんてありません。

でも、もしあなたがサラリーマンだとしたら、自分にとっての自由な生活というものを、一度考えてみてはいかがでしょうか?

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