経済ニュースでよく聞く言葉に「デフレ」とか「デフレスパイラル」なんて言葉があります。

消費者が物を買わないことで、物価が安くなってしまい、企業の売り上げが減り、労働者の賃金が減ってしまうことで、また消費が落ち込むという、悪循環のことを指す言葉です。

政府や経済団体の言う事や、日本の経済政策を見ても「賃金を上げて消費を拡大しろ!」とか「プレミアムフライデーを導入して娯楽や旅行に行こう!」なんてことばかりです。

祝日を増やしたり、有給休暇の取得率向上の推進などの目的の一つには、消費拡大があるわけです。

でも、私はこれらの施策を見てると「ひどい事を国民に押し付けてる」と感じてしまいます。消費を拡大して経済成長することで、幸せになれるなんて、私は信じられないですし、そんな生活は自分には合いません。


私自身も日本経済を象徴するような会社に勤めていましたが、最後は体を壊してサラリーマンを辞めてしまいました。

どんなに頑張って経済成長を目指しても、今の日本では消費はこれ以上、上向きになりそうもないのは、様々な指標を見れば明らかです。

いったいなぜ、これ以上消費が拡大しないのでしょうか?

今回はその理由を私たち一般市民目線で見ていった上で、消費者をやめることの素晴らしさをお伝えします。

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経済的な豊かさを求めると不幸になる!?

政府は相変わらず、経済成長を目指す政策を実施しています。

戦時のニュースでも「日本は景気回復を続けていて、その期間の長さはいざなぎ景気を超える可能性がある」なんて言ってました。

でも、肝心の私たちの生活は全然豊かになっている実感がありません

戦後の日本は経済成長を続けてきました。大量生産・大量消費により、コストを下げて安くたくさん売ることで、売り上げを伸ばし、企業は業績を上げてきたのです。

そうやって、賃金が上がり、また物を買うという好循環により、日本は物質的にとても豊かな国になりました。

有名な広告代理店の電通には1970年代に、このような社訓があったそうです。

【戦略十訓】
  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ

高度経済成長期の日本は、こうして消費を重ねてきました。消費して売り上げを上げ、業績を伸ばすことで豊かになるとすり込まれてきたのです。

しかし、これは人口が増え続け、作れば物が売れた時代の話です。

現代は十分に豊かな時代です。私たちは既に十分に満たされた生活をしています。これ以上、物質的に豊かになるよりも、精神的な豊かさや、穏やかなライフスタイル、環境を大切にする持続可能な生活を望んでいる人が増えてきています。

それにもかかわらず、売り上げを上げようと、物を作り続けます。そして、もう物はいらないと言ってる人たちに何とか買わせようと、無理な努力を続けるわけです。

売れないのに売ろうとすることや、稼げないのに稼ごうとすることは、当然無茶なことです。そんなことを続けていれば、過重労働やパワハラなど様々な問題を生みます。

現に今の日本では、仕事のストレスが原因で、労働者が様々な病気になることが社会問題になっています。

まず、考え方を変える必要があるのは、今の日本で経済的な豊かさを求めるのは、とても大変という事です。

それを理解せずに無理な働き方をすると、不幸が待っているかもしれません。

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消費者は疲れている

日本人が物を買わなくなってきているのは、既に十分豊かだからだと言いました。

しかし、それだけではありません。

今の日本人は消費することに飽きて疲れてしまっているのです。

例えば最近よく聞くのが、若者の自動車離れというものです。

1990年当時の新車販売台数は、750万台近くあったのが、2010年には450万台余りまで落ち込んでしまったのです。

そして、最も自動車の所有率が低いのが若者世代で、29歳以下の世帯の自動車保有率は50%を下回っています。これは60代の世帯よりも10%以上も低い数字だそうです。

いったいなぜ今の若者は車を買わないのでしょうか?

その理由は単に今の若者にとって、車が必要ないからではないでしょうか?

私も東京に住んでいる間は、車を持っていませんでした。東京は公共交通機関が発達しているため、車が必要ありません。

むしろ東京で車を持つと、駐車場代や税金、維持費ばかりかかってしまいます。そのため、車が欲しいなんて思ったこともありません。友人の中には、東京で車を持っていても無駄だと言って、手放してしまう人が多かったです。

世の中では、若者が自動車を買わないことを問題だという人もいます。

でも、使わないから乗らないだけのどこが問題なのでしょうか?

物を買うためには、お金を稼ぐ必要があります。前述の通り、今の日本でお金を稼ぐことはとても大変な事です。

物が有り余ってる今の日本では、人々はみんな無理に消費することに飽きてきています。それどころか、物を買うためにお金を稼ぐことが大変で、結局は疲れるてしまうことが無意識のうちに分かっているのです。

それでも、まだまだ日本社会は、大量生産・大量消費をモデルにしています。


先日こんなことがありました。

当時の私は東京から仙台に引っ越したばかりで、自動車が無いととても不便なことに気付きました。

そこで、遂に車を買うことにして、探し始めたのです。

しかし、ちゃんと走れば満足の私にとっては、中古車屋に並んでいる車の値段ですら高いと感じて、買うのを躊躇していました。

ところが、タイミングよく新車を買おうとしている友人が、それまで乗っていた車を格安で譲ってくれることになったのです。

その車は既に11万Km走っているので、下取りに出しても二束三文にしかならなかったそうです。

世の中的にも10万Km以上走った車は市場価値がほとんどないと言います。実際に保険屋さんの友人に頼んで、その車を車両保険に入れようとしたのですが、保証額が少なすぎるので、入らない方がマシと言われました。

でも、本当に10万Km走った車は価値が無いのでしょうか?長年自動車メーカーでエンジニアをしていた父は、日本車は普通に乗ってれば20万Km以上は問題無く乗れると言います。

実際に日本以外の国では走行距離が20万Kmを超えている車が普通に走っているそうです。

「じゃあ、なんで10万Kmで寿命みたいな風潮になってるの?」と父に聞いたら「そりゃあ、新車を売りたいからに決まってるだろ!」と言われました。

無理して大金を出して車を買っていたら、またそのお金を稼ぐために苦労しなければいけませんでした。

今はその車に乗ってカーライフを楽しんでいます。今のところ、全然問題を感じたことはありません。

こんなのはほんの一例に過ぎないでしょう。世の中には至る所に、消費を促す甘い言葉や罠があるのです。

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消費しない生活は楽!

偉そうにこんなことを言ってますが、実はそんなことはとっくに承知している人は既にたくさんいます。

経済成長を目指さず、大量消費をやめることは、本当の豊かさを取り戻してくれます。

消費する生活に疲れて、物を手放して質素な生活をする人や田舎に移住して、自給自足の生活をする人が増えてきてます。

私もお金をたくさん稼ぎ、たくさん使わないと生活できない東京の生活に疲れて、地方移住しました。

いきなり田舎暮らしを始めるのは、都会に慣れきった自分には厳しいと考えて、移住先は宮城県仙台市を選びました。でも、いずれはもっと郊外に引っ越したいと考えています。


今は貸農園で自分たちが食べる分の野菜を自給しています。

今住んでる家は賃貸マンションですが、それでも東京で生活していた頃の家賃に比べれば半額以下です。

近くに新宿や渋谷、お台場のような繁華街はありませんが、元々そんな場所が好きじゃない私にとっては全然問題ありません。

畑に行ってナスやピーマンを収穫する喜びを感じたり、病気で枯れてしまったトマトにガッカリしたりする毎日は、とても充実しています。

お金を使わなくても、充実した生活をするのは十分可能です。そして、お金を使わなければ、お金を稼ぐための苦しみも減ります

皆さんも消費する生活からの脱却を目指してみませんか?

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まとめ

今の日本はとにかく私たちに消費させようとします。大変な苦労をして稼いだお金をあの手この手で使わせようとするのです。

もし、私のようにお金を稼ぐのに疲れた人は、自分が消費型のライフスタイルになってないかチェックしてみてください。

チェックポイントは次の3つです。

  • 安定した仕事や収入の多い仕事をすることが、幸せに繋がると思う
  • 仕事が無くなったら、生活できるかどうか不安でしょうがない
  • ストレス解消のための娯楽や趣味なら、多少の贅沢も必要と思う

このような考え方の人は、もしかすると消費型のライフスタイルかもしれません。

もちろん、お金を稼ぐこと、消費することが悪いことだとは言いません。生活していくためには、最低限のお金が必要です。

問題は必要以上に、無理にお金を稼いで、無駄な消費をすることです。

一気に変わるのは、難しいです。でも、少なくとも消費者として踊らされることをやめて、少しずつ消費を減らす生活を始めるだけでも、楽になるかもしれません。

お金を使って得られる物や娯楽は、どこか空しく本当の満足感をもたらしてくれません。

本当に豊かな生活は自分自身でデザインして、作り上げるものです。

是非、今日から少しずつ変えていくのを始めてみてください。