病気や怪我で体になんらかの障害を負うと、身体障害者手帳をもらえます。障害者手帳を持っていると様々なメリットがあります。
しかし、障害者手帳をもらうということは、正式に身体障害者という扱いを受けることになります。そうなるとデメリットの方も心配になりますよね。
実際に私も身体障害者手帳の申請をする前に、何かデメリットがないかどうか、とても心配になりました。
手帳をもらう前には、やはりメリットとデメリットを知っておきたいですよね!
そこで、今回は障害者手帳を貰うメリットとデメリットをお伝えします。
目次
障害者手帳を持っているメリット
まずは障害者手帳を持っていることのメリットを見ていきましょう。
障害者手帳は様々なサービスを受けるための物なので、ハッキリってメリットだらけです。
- 障害者雇用で就職できる
- 公共交通機関が割引になる
- 様々な施設の入場料が割引になる
- 税金や医療費などが安くなる
ここにあげたのはほんの一部です。ハッキリ言って私自身も知らないサービスがまだまだあるくらいですが、まずはこれらについて解説しますね!
障害者雇用で就職できる
現在の日本では政府が、一定の社員数以上の企業に対して、全社員数の一定割合以上、障害者を雇うことを義務付けています。
既定の人数以下しか障害者を雇えていない企業は、ペナルティとして、国に対して不足人数に応じた納付金を納めなければいけないのです。
そのため、規模の大きい会社ほど、障害者を雇用するのに積極的なのです。
最近では障害者専門のお仕事紹介サービスもあります。実は私もそのサービスを利用して転職した経験があります。転職エージェントの人と面接して、自分の希望を細かく伝えることができるので、とても便利ですよ!
例えばこんなサービスです。
⇒ プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】
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むしろ、障害者手帳を持ってた方が、有利かもしれませんよ!転職を考えているなら、是非、利用してみてください。
公共交通機関が割引になる
障害者手帳を持っていると、多くの公共交通機関が割引になります。
電車やバスなど地域や会社によって、割引以外のサービスもあります。
例えば東京の場合は次の交通機関が割引になります。
- 都営地下鉄 ⇒ 東京都のサイトはこちら
- 都営バス ⇒ 東京都のサイトはこちら
- タクシー
- JR ⇒ JRのサイトはこちら
障害者手帳を持っていると、運賃が無料になります。頻繁に乗る場合は申請すれば障害者用のフリーパスのPASMOを発行してもらえます(5年毎に更新が必要)。また、付き添いの人が1人だけ50%割引にもなります。
都営バスの場合、普通運賃は50%、定期券は30%の割引になります。お金を払う時に障害者手帳を見せて自分が障害者であることを伝えてください。
乗る時に障害者手帳を見せると、障害者割引になり、料金が1割引きになります。
本人と付き添いの人の運賃が50%の割引になります。
これは東京の場合です。他にも様々な乗り物が割引になるので、乗る前に必ずチェックしてください。
私も後から割引があったことに気付くことが頻繁にあります。とてももったいないので、十分注意してくださいね!
様々な施設の入場料が割引になる
障害者手帳を持っていると非常に多くの施設が割引になります。
例えば東京ならこんな施設が割引になります。
- 美術館、博物館
- 映画館
- テーマパーク
- 東京タワー
- 東京スカイツリー
実に様々な施設が無料になったり割引になったりします。ハッキリ言ってたくさんあり過ぎて書ききれません!
特に自治体が運営している施設の場合は、ほとんどが割引か無料になります。
これも後から割引があったことに気付くことが多いので、行く前に必ず料金をチェックするのを忘れないでください。
税金や医療費などが安くなる
収入額にもよりますが、所得税が安くなったり、贈与税や相続税が安くなります。
また、収入額に応じて、医療費が割引、あるいは免除になる場合があります。
障害を抱えていると医療費がかさみがちなので、とてもありがたい制度です。
このように障害者手帳を持っていると様々なメリットがあります。ここで紹介したものはほんの一部なので、障害者手帳を貰ったら常に携帯していつでも使えるようにするのが大切です。
いつどこで恩恵を受けられるか分からないので、常に「あ、これは割引になるかも!」とアンテナを張っておいてください。
ではメリットはこれくらいにして、次はデメリットを見ていきましょう。
障害者手帳を持っているデメリット
障害者手帳を持っていることのデメリットは何でしょうか?
そもそも障害者手帳というものは、障害者が生活してく上で+αのサービスを受けられるようにするものなので、代わりに何か代償があるわけではないのです。
それでも、強いてデメリットを考えてみましたが次のようなことしか思いつきませんでした…。
- 就職に悪影響がある(かも)
就職する時には、自分が障害者であることを伝える義務がありますが、その時には障害者だからという事で、マイナスに見られる可能性はあります。
ただし、既に説明した通り、日本は政府が障害者を雇うことを義務付けているため、むしろプラスになる場合もあります。
例えばデスクワークの仕事の場合は、歩行障害があっても仕事に影響は無いので、企業側にしてみればメリットしかないですよね。
このように実際には障害者手帳を貰う事のデメリットは、ほとんどないと言っても良いくらいなのです。
障害者手帳は貰わないと損!
ここまで説明した通り、障害者手帳を貰う事には無数のメリットがあります。一方で障害者手帳を貰うことで、障害者として差別を受ける可能性があるくらいです。
私の場合も身体障害者手帳を申請する前に、不安になって迷いましたが、実際に貰ってみてからは、差別を感じるようなことはありませんでした。
障害者雇用制度を利用して就職した会社でも、私の体調の事はいつも気にかけてもらってました。任せられる仕事も同僚たちと同じ内容でした。(その代わり大変さも同じだったため、結局体を壊してしまいましたが…)
今まで障害者手帳を貰って損したと感じたことは全くありません。
障害者手帳は貰わないと損ですよ!
もし、迷っていたり、分からないことがあれば一度ご自分の住んでいる自治体の役所で相談してみるのをおすすめします。
ちなみに障害者手帳の申請方法はこちらの記事に詳しく書いているので、良ければ参考になさってください。
⇒ 身体障害者手帳の申請方法!私はこうして手帳をもらった!
まとめ
障害者手帳を貰うという事は、自分が正式に障害者としての認定を受けることなので、色々と不安があると思います。でも、実際にはメリットばかりです!
- 障害者雇用で就職できる
- 公共交通機関が割引になる
- 様々な施設の入場料が割引になる
- 税金や医療費などが安くなる
ここで紹介したメリットもごく一部です。また、住んでいる場所の自治体によっても、障害者向けのサービスは色々です。私の住んでいる場所では、障害者特別手当といって毎月1万円の手当が貰えますし、数万円分のタクシーチケットも貰えます。
自治体以外でも、恩恵を受ける機会は、そこら中にあるので、いつも注意していないと、損してしまうくらいです!
私も身体障害者手帳の交付を受けてから8年以上たちますが、今までデメリットに感じたことはありません。
ただし身体障害者手帳の交付が受けられるかどうかは、最終的には医者の診断を受ける必要があるので、分からないことがあれば、自治体の役所の窓口で相談してみてくださいね。
おはようございます。
障害者手帳について質問があるのですが…
母が昨年、脳出血で倒れ左半身不随になってしまって今、老健施設にお世話になってます。
病院を退院する際に障害者手帳の申請を薦められたのですが… 老健施設に入所してる今、申請は可能なんでしょうか?
akiさん
記事を読んでいただいてありがとうございます。
> 申請は可能なんでしょうか?
お母さまの状態が分からないので、何とも言えませんが、どちらにしても申請はお住まいの自治体の役所でやるものです。
認定が貰えるかどうかも含めて、そちらにご相談なさるのをお勧めします。
さっそくの返信、ありがとうございました。
役所の方に相談に行きたいと思います。
特別手当てなんてもらえるの
勲さん
> 特別手当てなんてもらえるの
お住まいの自治体によるんです。
私も以前住んでいたところでは月1万円程度ですが、貰っていました。
でも、その後、引っ越して、今住んでいる所では、そのような制度は無いので、貰っていません。
是非、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。