人生において良い仕事に巡り合うことは重要なことです。もし、自分に最適な天職に就くことができたら、仕事が楽しくて、生産性は上がり、周りの人や社会に対して、たくさん貢献することができます。
もし、そんな仕事を見つけることができたら、本当に幸せなことですよね!誰でも天職を見つけたいと、望んでいるのではないでしょうか?
天職の見つけ方は、転職サイトなどに色々と書いてありましたが、私の場合、正直あまり参考になりませんでした。
しかし、そんな私も収入はまだまだ少ないですが、ようやく天職と思える仕事を見つけることができました!
そこで、今回は私が経験したことも含めた、転職の見つけ方の4つのポイントをお伝えします!
目次
天職を見つけるための4つのポイント
世の中には無数の仕事があります。しかし、その中から天職を見つけ出すことができる人は僅かです。しかも、ある人にとって天職と言える職業が、別の人にとっても天職であるとは限りません。だから、天職は自分で見つけ出すしかありません。
そんな天職を見つけるポイントは次の4つです!
- 得意な仕事か?
- 意味を感じられる仕事か?
- 良い仲間のいる仕事か?
- 最低限の生活を維持できるか?
人間がやりがいを感じるポイントを整理して理解すると、この4つのポイントを満たした仕事を選ぶことが、とても重要になってきます!
順番にその理由を説明していきます。
得意な仕事か?
1つ目はその仕事が得意な仕事かどうかです。
人間は誰でも、人よりも抜きんでた得意な分野が絶対にあります。この得意分野を生かせる仕事を選ぶことが大事です!
この場合の得意とは、次の条件のどれかに当てはまるような事です。
- 練習や勉強などの努力をしなくてもできてしまう
- 何も考えずに無意識のうちにできてしまう
- 人よりもずば抜けて早くできてしまう
これらを踏まえると、得意な事というのは、自分にとってはいとも簡単にできてしまう事です。
私の場合は、学生の頃から理系の科目が得意で、その中でも化学と物理が得意でした。どちらもとても論理的な科目だったのが理由です。そういう論理的な考え方をするのが得意だったため、最初の職業はシステムエンジニアを選びました。
システム開発はとても論理的な仕事だったので、人よりも生産性が高くて、周りからも評価してもらいました。システムの危機的な状況を救った功績が認められて、何度か感謝状や金一封をいただいたこともあります。
このように自分にとって、苦も無く簡単にできてしまう事を分析して、そういう分野の仕事を選びましょう。
ただし、要注意なのは、好きな仕事ではなくて、得意な仕事を選ぶべきであることです。自分の得意な分野は、好きな分野であることがほとんどですが、仕事を選ぶ時は、あまり好きじゃなくても、得意な仕事を選ぶことが重要です。
理由は後で説明しますが、好きと得意を区別して考えるように注意しましょう!
充実感を感じられる仕事か?
2つ目はその仕事をすることで、充実感を感じられるかどうかです。
人が仕事をする時に、どのような事で充実感を感じるかを研究したところ、次の4つのタイプに分かれることが分かりました。
- コントローラー
- クリエイター
- サポーター
- アナライザー
自分がリーダーシップを発揮する立場の仕事や、自分が考えた通りにできる仕事に、充実感を感じるタイプ。経営者や管理職、教師など。
自分の考えたアイディアや、自分の作品が評価されることで、充実感を感じるタイプ。アーティストやデザイナー、料理人など。
困っている人を助けたり、社会に貢献していることで、充実感を感じるタイプ。医者や看護師など。
研究などで新しい発見をしたり、問題を分析して解決したりすることに、充実感を感じるタイプ。研究者や技術者など。
どんな人もこの4つのタイプに分かれます。また、どれか1つだけとは限らず、複数のタイプを持っている人もいます。
ちなみに私の場合は、サポーターとアナライザーを併せ持ったタイプです。
一方で、システム開発という仕事は、困っている人を直接助けることができる仕事ではないため、誰かが喜んでいる姿や、感謝している姿を見ることがあまりありません。そのため、サポーターとしての充実感は、最初はそれほど感じることができませんでした。
しかし、システムトラブルを解決したり、大きなミスをして困っていた仲間を助けて感謝されたりすることで、段々と充実感を感じられるようになりました。
このように最初から自分のタイプにあった仕事を見つけることは難しいです。特にコントローラータイプの人の場合は、最初から自分の思い通りにできる仕事は少ないため、つまらない思いをすることが多いでしょう。
大切なのは、その仕事を続けていれば、将来、自分が充実感を感じる仕事ができるようになるかどうかを見極めることです。
良い仲間のいる仕事か?
転職の理由の上位には、常に人間関係のトラブルがあります。自分一人だけでできる仕事などありません。そのため、一緒に仕事をする仲間はとても重要です!
しかし、信頼できる良い仲間がいるかどうかは、実際に働き始めてみないと分かりません。
また、その職場の人全員と良い信頼関係を作ることは、至難の業です。
そのため、その職場にいる人が良い人かどうかで判断するのではなく、本当に信頼できる人を見つけて、その人との協力関係を作っていくという考え方が重要です。
どんな職場でも1人くらいは、信頼できる人はいるものです。逆にもし、誰とも信頼関係を作れそうにないのであれば、その仕事(職場)は天職ではないかもしれません。
最低限の生活を維持できるか?
どんなに楽しくて、充実した仕事であっても、人間らしい最低限の生活を維持できる仕事でなければ、天職とは言えません。
最低限の生活を維持するとは、次の条件を満たした生活のことです。
- 生活できる分の収入がある
- 適正な労働時間である
- 家族が犠牲になってない
- 健康的な生活ができる
どれも当たり前の条件ですよね?
しかし、実際に多くの人は、この条件を満たしていない仕事をずっと続けています。例えばこういった人たちのことです。
- 自分の夢を追い求めて、収入にならない仕事を続けている
- 仕事に没頭して、家族との関係を犠牲にしている
- 義務感や罪悪感に駆られて、自分の健康を犠牲にしている
- 会社に追いつめられて、過重労働をしている
人間は仕事をするために生きているわけではありません。充実した人生を送るためには最低限、必要なことがあります。そういった事までを犠牲にしなくていけない仕事は、天職とはいえないでしょう。
というわけで、ここまでは天職を見つけるためのポイントを見てきました。しかし、その仕事が天職かどうかを見極めるためには、自分自身にも必要な心構えというものがあります。
今度は天職を探すために必要な心構えをお伝えしたいと思います。
天職を探す際に必要な心構え
天職とは一言で言ってしまえば、自分に最適な仕事なわけです。つまり、自分に合った仕事を見極めるためには、目の前にある仕事の内容ばかりでなく、自分自身のことも理解して、しっかりとした心構えを持っていることが大切です。
そのためには次の4つが大切です!
- 自分の夢を持つこと
- やりたい仕事は選ぶな!
- 天職じゃない仕事をしているのは罪!
順番に説明していきます!
自分の夢を持つこと
まず、最も重要なのは、自分の夢を持つことです!
夢というと、何だか大それたことで、リスキーばイメージがあります。そのため、最近は夢を持つことよりも、安定した人生を送ることを望む人が増えています。しかし、夢と言っても、別に大きなことである必要はありません。
例えば、「海外で仕事がしたい」、「自然豊かな場所でできる仕事がしたい」、「扱う金額の大きな仕事がしたい」、「起業して経営者になりたい」など、自分の具体的な願望であれば、何でも構いません。
自分が何をしたいのかが、自分で分かってなければ、天職を見つけられるわけがありません。
まずは、自分が将来どうなりたいかの、具体的なイメージを持ってください。
やりたい仕事は選ぶな!
最初に得意な仕事を選ぶべきと説明しました。しかし、多くの人は得意な仕事よりもやりたい仕事を選んで失敗してしまう事が多いのです。
下の図を見てください。世の中の仕事は、全てこのA~Dのどこかの領域に当てはまります。(クリックすると拡大します)
天職はどの領域の仕事でしょうか?答えはAです。実に簡単ですが、ここに落とし穴があります。やりたい仕事というのは、往々にしてとても競争が激しくて、成功するのが難しいのです。
子供たちに将来なりたい職業のアンケートを取ると、サッカー選手や野球選手、芸能人などが常に上位にランクインします。これらの分野で人よりも優れた成果を上げることができるのは、よほどの才能がある人です。
これほど競争が激しい分野で、「自分は人よりも才能がある」と言える人は、天才的な才能のあるごく限られた人だけです。このような人気があるけど、競争の激しい仕事を得意と言える人は、ごく僅かです。
つまり、「この仕事はAの領域の仕事だ!」と思って仕事を選ぶと、実はCの領域の仕事だったということが多いのです!
では、どの領域の仕事を選ぶと良いのでしょうか?おすすめなのはBの領域の仕事を選ぶことです。たとえ、あまりやりたいと思う仕事じゃなくても、得意な仕事を選ぶことがポイントです!
得意な仕事をすると次のようなメリットがあります。
- 成果が出やすい
- 周りからの信頼を勝ち取れる
- 自分に自信を持ちやすい
これらのメリットは、それぞれの相乗効果により、良いサイクルを生みます。
得意な仕事を続けて、成果と信頼と自信を積み重ねていけば、段々と充実感を感じることができるようになったり、将来、自分が充実感を感じる職種に移らせてもらえる可能性があるのです。つまり、最初はBの領域だった仕事が、段々とAの領域に移っていくわけです。
TVを見てるとある分野で優れた功績を残している人が、「最初はやりたくない仕事だったんですが、やってるうちに楽しくなってきたんです」なんて言ってるのをよく見かけないでしょうか?
こういった人たちは、B領域からA領域に移っていった人の典型です!
天職を最初から見つけるのは、至難の業ですが、ある程度実績を積み重ねていけば、天職を見つけられる可能性が高くなります。だから、最初から天職を見つけることにこだわるのはやめて、まずはとにかく得意な仕事を選ぶようにしましょう!
天職じゃない仕事をしているのは罪!
いつまでもCやDの領域の仕事をしているのは、自分だけでなく周りの人のためにもなりません。
私の場合、システムエンジニアという仕事をしていて、段々ともっと大きなシステムを自分で設計して作ってみたくなり、そういう仕事ができる会社に転職しました。しかし、これが間違いでした。
私は、アナライザー+サポーターのタイプです。「大きなシステムを自分で設計する」というのは、コントローラー+クリエイターのタイプの人がやるべき仕事だったのです。
転職してみると、大きなシステムを作るためには、関係する部門との調整が必要だったのですが、部門間の軋轢やしがらみなどで、思うように仕事が進まず、自分が作りたいようなシステムも作ることができませんでした。
そして、ただひたすら納期やトラブル対応に追われたり、部門間で板挟みになることなどのストレスによって、体を壊してしまいました。
私は、同僚が生き生きと仕事をしているのを見ながら、なぜ自分にはこの人のように喜びを感じて、仕事をすることができないのだろうとずっと悩んでいました。その答えは簡単ですよね?その同僚にとっては天職で、私にとっては天職じゃなかったのです。
自分に合ってない仕事を続けるのは、次のような害があります!
- 仕事の成果が出ないので、評価されない
- 生産性が低いので、周りが迷惑する
- 自分に自信が持てない
- 精神的なストレスが大きい
自分に合ってない仕事では十分な成果を出すことはできません。そうなると当然、周りや会社から評価されません。これは自分にとってマイナスです。
自分に合ってない仕事だと、生産性が低いので、その分、周りの人にしわ寄せが行ってしまいます。これは周りにとって迷惑です。
思った通りの成果が出ないことは、自信の喪失につながります。成果が上がらない原因は、自分の能力の低さではなく、仕事が自分に合ってないからかもしれません。
自分に合ってない仕事は、困難で余計な時間とエネルギーを使います。そのような仕事は大きなストレスになります。
自分に合ってない仕事は、自分のためにも周りのためにもなりません。
今の仕事が合ってないと感じたり、キツイと感じるのであれば、本当に天職かどうか、少し考えてみてください。違うと感じるのであれば、次の仕事を探した方が、みんな幸せかもしれませんよ!
まとめ
今回は天職を見つける方法をお伝えしました。
もう一度おさらいすると、天職の見つけ方は、紹介した4つのポイントで仕事を見極めることと、正しい心構えを持つことです。
【天職を見極めるための4つのポイント】
- 得意な仕事か?
- 意味を感じられる仕事か?
- 良い仲間のいる仕事か?
- 最低限の生活を維持できるか?
【正しい心構え】
- 自分の夢を持つこと
- やりたい仕事は選ぶな!
- 天職じゃない仕事をしているのは罪!
私の夢は健康で充実な人生を送ることです。そのための仕事として、ネットビジネスは天職だと思っています!
天職は人それぞれです。そして、いきなり最初から天職を見つけることは困難なことです。最初は天職にできそうな仕事を見つけて、次にその仕事を自分で天職に作り上げていくというのが、正しい考え方だと思います。
皆さんが天職に巡り合えるように祈ってますね!