現代の日本社会は、常にストレスを感じる生活です。
私は仕事で大きなトラブルがあった時に、帰宅してもそのことで頭がいっぱいで、全然寝れなくなってしまうことがあります。何とか眠ることができても、仕事をしている夢を見てしまい、全く熟睡できなかったなんてこともよくありました。
皆さんもストレスのせいで、夜眠れなかった経験があるかもしれません。ストレスは良い睡眠の敵なので、そんな生活を続けていると、心と体を壊す原因にもなりかねません!
そこで、今回はストレスで眠れない時の対処をお伝えします!
目次
ストレスで眠れなくなる原因
ストレスで眠れない時の対処を見ていく前に、なぜストレスで眠れなくなるのか、その理由を理解する事が大切です。理由が分かれば、これから紹介する方法以外にも、自分に合った対処法が見つかるかもしれないからです!
というわけで、早速ストレスで眠れなくなる理由を見ていきましょう!
交感神経が活発だと眠れない
本来、人間が眠くなるのは、自律神経のうちの副交感神経が優位になるためです。
副交感神経が優位になるとメラトニンという、眠気を誘う脳内ホルモンが分泌されて、人はやがて眠りにつくのです。
一方で、自律神経には交感神経というものもあります。
交感神経が優位になると、アドレナリンやドーパミンなどの集中力や運動能力を上げるための脳内ホルモンが分泌されて、人は覚せい状態になり、活動的になるのです。
人間はストレスがかかると、その原因になっている事柄を取り除くために、交感神経が活発に働きます。このような体の働きをストレス反応と言います。
ストレス反応は人間にとって必要不可欠な働きですが、過度に働くと心と体の健康に悪影響があります。詳しくはこちらの記事に書いているので、参考になさってください!
⇒ ストレスで心臓が痛い!その原因と恐ろしい結末とは!?
このようにストレス反応が起きている時は、体が疲れていても眠くなりません。ストレスが強ければ強いほど、眠ることが難しくなります。
私の体験談
例えば私の場合、人生で2度心臓の手術をしたことがあります。心臓の手術をする前日の夜は、手術の事をあれこれ考えて、緊張してしまい全然眠くなりませんでした。
十分な睡眠をとっていないと、翌日の手術のために良くないため、私は看護婦さんにお願いして、睡眠薬をもらって飲んだのですが、それでも眠くなりませんでした。もしかしたら手術が失敗して、死ぬかもしれないというストレスは、人間が感じるストレスの中でも最も強いものです。
最終的には、手術のことを考えてもしょうがないので、何か楽しいことを考えることにして、退院後に食べに行きたいラーメンのことを考えるようにしたところ、いつの間にか眠っていました。
このように強いストレスを感じている時に起きるストレス反応は、とても強いものなので、軽い睡眠薬では、眠くならないのです!
では、ストレスを感じている時でも上手に眠るためにはどうすれば良いのでしょうか?
今度はストレスを感じて眠れない時の対処法を見ていきましょう。
ストレスを感じている時に眠るためには!?
ストレスを感じて眠れない時の対処法は、ストレス反応を止めることです!そのために一番良いのはストレスの原因になっている事柄を解消してしまう事ですが、すぐにそれができたら、苦労はありませんよね!?
そこで、次に有効なのが、副交感神経の働きを助けることや、ストレスに執着しないことです。
具体的には次の方法がおすすめです。
- ハーブティー
- 入浴
- ストレッチ
- 深呼吸
- 読書
- ストレスの原因を書き出して整理する
- 楽しいことを考える
順番に解説していきますね!
ハーブティー
ハーブの中には、副交感神経の働きを助けて、心と体をリラックスさせてくれるものがあります。
一番のおすすめはラベンダーとカモミールローマンです。
ラベンダーは鎮静作用があるため、不安やイライラを和らげてくれます。また、副交感神経の働きを助けてくれるためストレスを和らげ、リラックスさせてくれる働きがあります。
ラベンダーは様々な効能がある万能ハーブなので、迷ったらラベンダーがおすすめです!
【カモミールローマンの効能】
カモミールローマンの効能は副交感神経の働きを助けて、ストレスを緩和する働きがあります。良い睡眠を助けるハーブの王様です!
カモミールというとカモミールジャーマンが一般的です。こちらでも効果はあるのですが、副交感神経の働きを助ける効果は、カモミールローマンの方が強いため、睡眠改善のためにはこちらを選ぶと良いです。
最も手軽なのは、ハーブティーにして飲むことです。
↓ラベンダーはこちら
↓カモミールローマンはこちら
寝る前に飲むのが効果的ですよ!
入浴
入浴により、体を温めると副交感神経の働きが活発になり、リラックスすることができます。
また、入浴後に徐々に体温が下がっていくことで、更に副交感神経の働きが強くなるため、高いリラックス効果が得られます。
入浴してから、他の対処法と合わせるのが基本になるため、寝る前の入浴は是非やってみてください。
ストレッチ
交感神経が活発な時は、筋肉にも力が入っていますが、副交感神経が優位になると、リラックスして、筋肉からも力が抜けます。
また逆に筋肉をリラックスさせると副交感神経の働きを活発にする効果があるのです。そのためには筋肉のストレッチが効果的です。
寝る前に効果的なストレッチの動画があったので、参考にしてみてください。
深呼吸
深呼吸には緊張を和らげ副交感神経の働きを助けて、リラックスさせる効果があります。
寝る前に限らず、ストレスを和らげるためにはいつでもできることなので、正しい深呼吸のやり方を紹介しておきます。
【正しい深呼吸のやり方】
- 鼻からゆっくり大きく息を吸う
- 口からゆっくり息を吐き出す
- 以上を数回繰り返す
この時にお腹を膨らませて息を吸い込む
吐く時は、吸った時の倍の時間をかける
深呼吸は何も道具が必要ないので、ストレスを感じた時は、意識して深呼吸をするようにしましょう!
読書
ストレス反応を止めるために有効なもう一つの方法は、ストレスに執着しないことです。
そのために手軽なのが読書です。読書はストレスの原因になっている事柄を忘れることができるため、とても効果的です。ただし、本の内容がエキサイティングだと、逆に興奮して交感神経が優位になってしまいます。
内容はどんなものでも良いので、落ち着いて読むことができる本にしてください。
他にもストレスを忘れることができるのであれば、どんな方法でも良いので、自分に合った方法を探してみてください。
ストレスの原因を書き出して整理する
ストレスというものは、意外に漠然としていて、自分でも何をストレスに感じているのか分かっていない場合があります。そのため、自分がストレスに感じていることを書き出すことが、意外に効果的です。
やり方は簡単です。
- ストレスに感じていることをリストアップする
- なぜストレスなのか、その理由を考える
- それに対して明日やることを決める
紙でもパソコンやスマートフォンのメモ機能でも良いので、自分がストレスに感じていることを全て書き出してください。
それぞれについて、なぜそれをストレスに感じるのかその理由を考えてください。考えてみると実際には大したことが無かったなんてことも多いものです。
最後にそれぞれに対して、明日やることを決めます。やることは完全解決するための凄い事ではなく、ちょっとしたことで大丈夫です。それに対してやることが決まると意外に心は落ち着くものです。
また、この方法はストレスが、自分の睡眠を妨げているという、自己認識を持つことになるので、寝る前になると意識して、ストレスの対象を遠ざけることができる効果もあります。
楽しいことを考える
一番簡単で効果的なのは、この「楽しいことを考える」です。私が心臓の手術の前の晩にやったのもこれです。
あれこれ悩んでいても、問題は解決しないため、物事に執着せずにスパッと何か違う楽しいことを考えることが大切です。
昔の旅行の思い出や、美味しいレストランで食事をすることなど、何か楽しいことを考えて、ストレスを頭から追い出すことで、ストレス反応を止めることができます。
頭を切り替えるのは難しいかもしれませんが、最も簡単な方法なので、是非やってみてください!
まとめ
今回はストレスを感じて、眠れない時の対処法についてお伝えしました!
ストレスを感じた時には、副交感神経を活発にする方法と、ストレスを心から離してしまう次の方法が有効です。
- ハーブティー
- 入浴
- ストレッチ
- 深呼吸
- 読書
- ストレスの原因を書き出して整理する
- 楽しいことを考える
特にストレスを心から離してしまう方法は、頭の中から悩みを締め出してしまう事ができる方法であれば、何でもOKなので、是非、自分に合った方法を見つけて上手にストレスに対処してください!
皆さんがぐっすり眠れるように祈ってます!