現代の日本はストレスを感じることが多い社会ですね。多くの人がストレスが原因の心の病気や体の病気に悩んでいて、大きな社会問題になっています。
私は生まれつきの心臓の病気のせいで、心臓の手術を2回したことがあります。元々心臓が丈夫ではない私も、仕事のストレスが原因で、不整脈発作が頻発するようになってしまったため、仕事を辞めざるを得ませんでした。
ストレスはどんな時に感じるものか理解していないと、私のように深刻な状態になってしまう危険があります。
そこで、今回はストレスを感じるときのシチュエーションや、放っておくと危険なストレスについてお伝えします。
目次
ストレスを感じるときのシチュエーション
普段、人間はどんな時にストレスを感じるのか?早速、そのシチュエーションを見ていきましょう。
普段の生活でストレスを感じるのは、このような時です。
- 家族との死別
- 夫婦関係の悪化や離婚
- 配偶者が仕事を辞める、配偶者が仕事を始める
- 家族の病気や怪我
- 自分の病気や怪我
- 睡眠リズムの乱れ
- 転職や独立・企業
- 定年退職
- 職場の人間関係の悪化
- 人事異動(同僚の人事異動も含む)
- 多忙な仕事(たとえ好きな仕事でも)
- 出世や栄転
- 仕事上のミス
- 結婚、離婚
- 子供が生まれる、子供が独立する
- 収入が増える、収入が減る
- 友人関係の悪化
- 新しい友人が増える
- 友人の死
- 引っ越しなどの生活環境の変化
- 長期にわたる休暇
- 趣味が充実してきた
- 趣味が乏しくなった
このリストの中には、なんと楽しいことや嬉しいことも含まれています。実は人間は自分にとってポジティブな出来事でもストレスに感じるのです!
つまり、人間は嫌な事や辛い事にストレスを感じるのではなく、生活に変化があるとそれが嬉しいことや楽しいことであってもストレスに感じるのです!
ポジティブな事でもストレスになるなんて、意外に感じたのではないでしょうか?私も趣味や気晴らしでストレスを発散させているつもりだったので、とても驚きました。
もちろん、適度に趣味を楽しむことは、ストレス解消になります。しかし、生活に変化が出るほど趣味に打ち込むのは、逆効果なのです。
このように私たちはストレスに対して、まだまだ知らない事ばかりです!
そこで、次はそもそもストレスとはどんなものなのかを見ていきましょう。
ストレスとはどんなもの?
人間の体はとても合理的に作られています。そして、人間がストレスを感じるのにもちゃんとした理由があります。
人間は自分の生活が脅かされるような状況になってストレスを感じると、ストレス反応という機能が働くのです。
ストレス反応とは?
ストレス反応が起きると、脳の中の扁桃体からストレス物質が放出されて、血液に乗って全身に送られます。
体の各部分はストレス物質を受け取ると、次のような反応をします。
- 体の末梢部分の血管が縮んで血液が流れないようにする
- 心臓の脈拍と血圧が上がって、筋肉にたくさんの血液を送る
- 脳からドーパミンやアドレナリンが出て集中力がアップする
怪我をしたときの出血量を減らすため
運動能力を上げて困難に対処するため
頭の回転を速くして困難を解決するため
ストレス反応とは自分の生活を脅かすような困難な状況を解決するために、自分の能力をアップさせる重要なものなのです。
ストレス反応が続くのは危険!
しかし、ストレス反応が起きている状態は、体に無理をさせている状態です。
ストレスをずっと感じていると、ストレス反応もずっと続いてしまいます。そして、その状態が続くと、心も体も疲れ果ててしまい、やがて病気になってしまうのです。
ストレス反応がずっと続くことの危険性については、こちらの記事に更に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ ストレスで心臓が痛い!その原因と恐ろしい結末とは!?
ストレス反応が続くと、やがて心と体を壊してしまいます。では、どのようなストレスがストレス反応を継続させる危険なものなのでしょうか?
今度は放っておくと危険なストレスを見ていきましょう。
放っとくと危険なストレス
危険なストレスはどのようなものでしょうか?私たちはストレスの強さにばかり注意しがちです。
しかし、危険の度合いに強さは関係ありません。危険なストレスのポイントは次の2つです。
- ストレスが持続している
- 軽くても複数のストレスがある
このポイントを理解してないと、知らない間に危険な状態になってしまうかもしれません。
順番に解説していきます。
ストレスが持続している
ストレス反応が続いている状態は、ずっと体が無理をしている状態です。一番分かりやすいストレス反応の持続は不眠です。
ストレス反応によって、ドーパミンやアドレナリンが出ていることで、脳がずっと覚せい状態になっていて眠くならないのです。
ストレスの原因になっている事が、なかなか解決しない場合は、要注意です!
軽くても複数のストレスがある
ストレス反応を持続させるのは、1つのストレスだけとは限りません。複数のストレスが存在する場合、それらのストレスが積み重なって、強いストレスになります。
また、軽いストレスであっても、次から次へと降りかかってくることによって、いつまでたってもストレス反応が続いてしまうのです。
例えば私の場合、仕事を辞める直前の1ヶ月の残業時間は20時間以下でした。それでもかなり体調は悪く、心臓の不整脈が頻発している状態でした。
しかし、私は「うつ病になるのは、毎日終電まで働いて、休日出勤もしているような人」と思っていたため、自分に「自分はあまり仕事をしてないのだから、弱音を吐くべきではないし、大丈夫なはずだ」と言い聞かせていました。
ところが、私は仕事以外にもプライベートの活動での様々な責任や、家族の病気などのストレスがありました。実際にはたくさんのストレスがずっと続いていて、既に体はボロボロだったのです。
危険なストレスは強さではなく、数と継続性です。もし、「心が休まる暇がない!」と感じているなら、危険な状態かもしれませんよ!
まとめ
今回はストレスを感じるときについてと、危険なストレスについてお伝えしました。
ストレスを感じるときとは「自分の生活に変化がある時」です。たとえ嬉しいことや楽しいことでも、今までの自分の生活に大きな変化をもたらすものであれば、その状況に対応するために人間の体はストレス反応を起こしてしまいます。
そして、ストレス反応は持続させないことが大切です!しかし、現代の生活はとても忙しいため、様々なストレスが次から次へとやってきて、自然に生活していると、ストレスが無い状態を作ることは難しいのです。
もし、「心が休まる暇がない!」と感じたときは、意識して平穏無事な日々を作り出す努力をしてください!
私は体がボロボロになってしまったため、もはや全ての責任を投げ出さないと、健康を取り戻すことができない状態になってしまいました。そして、家族、同僚、友人たちみんなにもたくさん迷惑をかけることになりました。
「日本がストレス社会になった原因!それはサムライ魂のせい?」の記事にも書きましたが、日本はストレス社会です。ストレスを感じるのは、自分のせいでなく、現代の日本では当たり前の事なのです!
どうしようもなくなる前に、自分の体のケアを怠らないでくださいね!