出勤する前や、緊張するイベントの前などに、お腹が痛くなったり、下痢をしてしまうのが、過敏性腸症候群です。

緊張やストレスから、自律神経の働きが乱れることが原因と言われており、特に腸には病気などが無くても起きるのが特徴です。

実は私も長年この過敏性腸症候群に悩まされてきました。特に朝にお腹が痛くなることが多く、通勤経路にある施設や駅のトイレの位置は全て頭の中に入っているほどでした。

過敏性腸症候群はストレスの多い現代社会に生きる多くの人たちを悩ませています。

そこで、ここでは、忙しく生活する人のための過敏性腸症候群の対策についてお伝えします。

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目次

忙しい生活の中での対策

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過敏性腸症候群は自律神経の乱れが大きな原因の一つです。

そのため、自律神経の働きを乱さない生活習慣をすることが一番大切になります。

私の経験も踏まえると、忙しい生活の中では特に次のような対策が有効です!

  • ストレスを感じている時は食べない
  • ストレスを断ち切る習慣を作る
  • ちゃんと寝る!


順番に解説していきたいと思います。

ストレスを感じている時は食べない

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自律神経には交感神経副交感神経があり、ストレスを感じている時は交感神経、リラックスしている時は副交感神経が優位に働いています。

腸は副交感神経が優位な時に活発に働き、交感神経が優位な時には、活動が大幅に低下します。出勤前や、緊張している時に、お腹を壊しやすいのはこのためです。

私の場合は、朝の出勤前に朝ご飯をしっかりと食べてしまうと、ほぼお腹が痛くなりました。ストレスで消化機能が低下しているところに、更に食べ物が入ってくることで、消化能力を超えてしまい腹痛や、下痢になってしまうのです。

普段の生活習慣の中で、ストレスが強い時間帯には、食事は控えめにしたり、消化が良くて胃腸の負担が軽い物を食べるようにしましょう。

ストレスを断ち切る習慣を作る

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ストレスを感じている時には、交感神経が優位になるため、消化機能が低下します。

つまり、慢性的にストレスを感じている生活では、常に消化機能が低い状態が続くという事です。当然このような状態が続けば、慢性的な消化不良が続くため、下痢をしやすくなります

胃腸を正常に働かせるためには、副交感神経が優位なリラックスした時間を作ることがとても重要です!

そのためには、週末に趣味でストレスを解消するといったものでは足りません。その日のストレスはその日のうちに解消する生活習慣を身に付ける必要があります。

毎日できる自分に合ったストレス解消法を見つけて、胃腸が正常に働く時間帯を作ってください。

毎日できるストレス解消法についてはこちらの記事に詳しく書いているので、良ければ参考にしてください。
毎日のストレスの解消法!簡単にできる4つの方法を紹介!

ちゃんと寝る!

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自律神経の働きを妨げるものに、睡眠不足や不規則な生活習慣があります。

私の場合も徹夜仕事や夜更かしなどをすると、お腹を壊して下痢をしてしまいます。忙しい生活をしている人にとっては、最も難しいことかもしれませんが、不規則な生活習慣は過敏性腸症候群を悪化させます

規則正しい生活は自律神経の働きを正常にし、腸の機能を正常にするための基本なので、甘く見ないようにしましょう!

というわけで、ここまでは生活習慣という視点から過敏性腸症候群の改善方法を見てきました。

一方で、過敏性腸症候群の人が食べると下痢をしやすい食べ物もあります。

今度は食べ物の視点で見ていきましょう。

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下痢しやすい食べ物

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過敏性腸症候群による下痢は、腸の機能が低下してしまっているせいで、腸壁から水分をうまく吸収できなくなってしまうことが原因です。

そのため、消化が悪い食べ物は全般的に下痢しやすのですが、その中でも特に次の3つが危険です!

  • アルコール
  • 脂っこい食べ物
  • 刺激の強い食べ物


実は忙しく働いている人は、いつもこのような食べ物を食べているため、良くない食べ物に気付きにくいのです。なぜこれらが悪いのか、順番に理由を解説していきます。

アルコール

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アルコールを摂取すれば当然酔います。酔うと自律神経の働きは大きく乱れるため、消化機能はとても低下します。

また、お酒自体大量の水分を含みます。普段、食事中にお茶などの水分は、せいぜい1杯飲めば十分です。しかし、お酒となると2杯も3杯も飲むため、普段の食事よりも圧倒的に水分摂取量が多くなります

お酒はたとえ過敏性腸症候群じゃない人でも、下痢を引き起こす危険な飲み物なのです!

脂っこい食べ物

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脂肪分は水に溶けないため、圧倒的に消化が悪いです。

忙しい生活をしている人は、外食が多くなりがちです。

実は外食産業というのは、食中毒を出さないためにしっかりと熱が通る調理法を好みます。そのため、外食のメニューには高温の油で揚げる料理がとても多いのです!

他にもハンバーガーやラーメン、ピザなどのジャンクフードも脂肪分がたっぷりなので、とても消化に悪い食べ物です。

外食で消化に良いメニューを探そうとすると、本当に大変なのが分かるはずです!

刺激の強い食べ物

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辛い食べ物などは、単純に胃腸への負担が多いため、消化不良になりやすいです。

唐辛子の辛さ以外にも、スパイスが効いた食べ物、生のにんにくや玉ねぎなども刺激が強い食べ物です。

過敏性腸症候群の人はこのような食事を避けるようにしてください。

さて、ここまでは過敏性腸症候群を改善するための方法を見てきました。

私も長年、過敏性腸症候群に苦しんできましたが、現在ではお腹を壊すことは、ほとんどなくなりました!

最後はなぜ私が克服できたのかをお伝えします。

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一番良いのはストレスの無い生活をすること!

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私は競争の激しい携帯電話業界でシステムエンジニアをしていて、長い間強いストレスにさらされていました。

そのストレスのせいで、最終的には体を壊して仕事を辞めることになったため、お腹の調子の方もとても良くありませんでした。

朝ご飯を食べるとすぐにお腹が痛くなるので、キチンとトイレを済ませてからでないと怖くて出勤できません。通勤中にお腹が痛くなって途中下車することが良くありました。好きだったラーメンも、食べると必ずお腹を壊すため、一切控えていました。

自分自身とてもお腹が弱いことを自覚していたので、乳酸菌発酵食品を食べるなどして、とてもお腹の調子には気を付けていましたが、それでも完全には良くなりませんでした。

そんな私のお腹の調子が劇的に良くなった理由は、ズバリ仕事を辞めたからです!規則正しい生活をして、食べる物にも今まで通り気を遣ってはいますが、やはりストレスが無くなったことはとても大きなことでした。

ラーメンを食べたり、お酒を飲んだりしてもお腹を壊さないのは、本当に驚きです!(とは言っても、もちろん暴飲暴食をすればやはりお腹を壊しますけどね…)

ストレスは過敏性腸症候群だけでなく、他にも様々な病気の原因になるため、本当に辛ければ、思い切って転職するなど、環境を変えることも考えてみてください。

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まとめ

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過敏性腸症候群の原因は、ストレスや不規則な生活によって、自律神経の働きが乱れることです。

特に常に強いストレスによって、交感神経が常に優位に働いている状態は、過敏性腸症候群だけでなく、うつ病や心臓病などの原因にもなるため、とても危険です!

今回紹介した次の3つのことを心がけて、適切に対処してくださいね!

  • ストレスを感じている時は食べない
  • ストレスを断ち切る習慣を作る
  • ちゃんと寝る!


過敏性腸症候群は、ストレスの高い先進国に多いと言われています。本来、健康的な生活をしていれば、誰も過敏性腸症候群にはならないのかもしれません。

単にお腹を壊すだけの病気と思って甘く見ていると、私のように体を壊してしまう事になりかねないので、皆さんも早めに対策をするようにしてくださいね!