今の日本は東京などの大都市が、経済でも人口の面でも中心になっています。特に東京はあらゆるものが集中している都市ですね。
そんな東京に私は37年間住んでいましたが、サラリーマンを辞めて宮城県仙台市に移住しました。
実は正直言うと、東京でサラリーマンを続けられなくなって、地方に移住する自分に対して、社会から脱落してしまった劣等感のようなものを感じていました。ところが、仙台に移住してからその考えが全く変わりました。
本当は東京に住んでる人よりも、地方に住んでいる人の方が凄いんじゃないかと、考えるようになったのです!
皆さんの中には、昔の私のように、東京のような大都市で暮らす方が、地方で暮らすよりも凄いと考えている人もいるかもしれません。でも、私は今の時代、地方で生活できるのは、特権階級だと思います!
というわけで、地方移住を体験して私が感じた、地方生活している人が凄いと思う理由をお伝えします。
目次
東京で暮らしていた時の気持ち
私が地方移住した理由は、東京生活で疲弊してしまったからです。
特に仕事のストレスはとても大きく、仕事を辞めて田舎暮らしがしたいと、毎日のように思っていました。
しかし、そんなストレスを感じながらも、実は私は自分のことを凄いと思っていました。それは次のような理由からでした。
- 東京で仕事をしている自分は凄い
- 自分は日本の最先端を生きている
- 自分は経済的に豊かだ
その後、ストレスで体を壊し、仕事を続けられなくなってしまい、脱サラしてフリーランスになりました。そして、そのおかげで地方移住ができたわけですが、これらの3つのステータスを失ってしまう事には、ずっとコンプレックスがあったのです。
いったいなぜこれらを凄いと思っていたのかお伝えしますね。
東京で仕事をしている自分は凄い
東京には世界中の大企業が存在しています。そして、そのような企業が激しい競争を繰り広げている場所です。
そんな東京で働いている自分は優秀な人材なんだ、という自己満足がありました。たとえストレスが多くても、今の仕事を続けることが、自分を成長させてくれるし、他人からも評価されると考えていたのです。
そして、そんな仕事を辞めることは、自分の価値を下げることになると信じていました。
自分は日本の最先端を生きている
東京は様々な情報が集まる場所です。
色んなイベントやセミナーがあり、面白い事をしている人と知り合うことができます。また、様々なことを学ぶこともできます。
東京はとても楽しくて刺激の多い場所です。
そんな東京で生活している自分は、時代の最先端にいつも触れている安心感がありました。
自分は経済的に豊かだ
東京の平均賃金は47都道府県の中でトップです。
東京で仕事をしている自分の収入は、日本の中でも多いはずだという安心感がありました。
また、東京はとても便利な街なので、お金があれば何でも解決できます。
そのため、東京に住んでいれば、安定した生活ができると信じていました。
でも、実際に地方移住してみて、実は本当に凄いのは、地方に住んでいる人の方ではないかと思うようになりました。
そこで、今度は私が地方移住して思ったことをお伝えします。
地方都市に移住してみて思った事
実は東京は、お金さえあれば誰でも簡単に生活できてしまう場所です。仕事の種類も求人数も多いため、お金を稼ぐだけなら日本で最も簡単な場所です。
しかし、簡単にお金を稼げるのに物価は高く、お金が無いと受けられるサービスが減ってしまうため、すぐに生活に困ってしまいます。
そのため、東京での生活はお金に縛られた生活になりやすいのです。
そんな東京での生活の特徴を踏まえると、実は地方で生活している人たちは凄いという事に気付いたのです。
私が考える凄い点は次の3つです。
- 地方で仕事を持っている人は選ばれた人
- 地方で生活している人は能力が高い
- 実は地方生活の方が豊か
これがそう凄いのか、順番に説明していきますね!
地方で仕事を持っている人は選ばれた人
地方は東京などの大都市に比べれば、仕事の種類も求人数も少ないです。そうなると当然、就職は難しくなります。
地方で仕事を持っている人は、高い倍率をくぐり抜けて就職した人や自営業者、他の地域から転勤してきた人などです。
いずれにしても、選び抜かれた特別な人たちなわけです。
どこに住むにしても、必ずその土地で仕事をしてお金を稼ぐ必要があります。
大都市より仕事が少な目な地方で、生計を立てられる人は、特権階級といっても良いのではないかと思います。
地方で生活している人は能力が高い
地方はどうしても賃金が安い傾向があります。
お金で解決しようと考えても、収入が少なければ限界があります。それに、そもそも東京ほど充実したサービスが揃っていないため、必要な事は自分で解決したり、人同士が助け合う必要があります。
このような環境で生活できるのは、とても生活能力が高く、良好な人間関係を作れる人でないと難しいです。
地方で生活している人は、生活していく上での様々な能力が高い人といえます。
実は地方生活の方が豊か
私は収入が多く、便利なことも多い東京での生活の方が、地方よりも豊かだと思っていました。
しかし、実際に移住してみてそれは違いました。
地方の方が住宅費や食費など、様々な生活費は安く済みます。満員電車に悩まされることもないため、通勤のストレスもありません。どこに行っても東京ほどの混雑はなく、楽しく生活することができます。
東京で生活していた時に比べて、体調も凄く良くなりました。
実は東京の生活に比べて、あらゆる面で豊かな生活ができるのが、地方暮らしだったのです。
そして、その生活の価値を知っている地方生活者は本当に凄いと思ったのです。
このように、地方に移住してみた今、東京で生活していた時を振り返ると、東京にしがみついていた自分が不思議になります。
いったい、なぜそうまでして東京にしがみつくんでしょうか?
最後に自分自身を振り返って、東京に固執してしまう理由を考えてみます。
私が東京にしがみついていた理由
私の場合、とにかく安定した、不安の無い生活をしたいと思っていました。
そして、そのためには、まず安定した仕事をすることが大切と考えていたのです。
その理由は月並みですが、次の2つです。
- 豊かな生活をするにはお金が必要と信じていた
- 将来の不安を解消するため安定した収入が欲しかった
恐らく私と同じ、このような考えの人は多いのではないでしょうか?要はある程度のお金が毎月得られる生活が、豊かな生活だと信じているわけです。
でも、地方の生活って、少ないお金でも安定した豊かな生活が可能なんです。
収入は少なく、仕事の不安もあります。しかし、地方ではそもそもそんなにお金がかからないですし、人同士で助け合うことで、お金が無くても何とか生活できてしまいます。
むしろ、東京はお金が無いと生活できない分、お金に縛られた不自由で不安の多いライフスタイルになりやすいのです。
自由で人間らしい豊かな生活をするには、やっぱり地方だな~と思う今日この頃です。
まとめ
地方に移住するまでの私は、地方移住を楽しみにしていた一方で、心のどこかでは東京での生活に適応できなくなった自分にコンプレックスがありました。
でも、実際に移住してみて、その土地の人と接するうちにその考えは大きく変わりました。
【私が思う、地方生活者の凄いところ】
- 地方で仕事を持っている人は選ばれた人
- 地方で生活している人は能力が高い
- 実は地方生活の方が豊か
仕事の数も種類も少ない地方で生活できる仕事を持っている人は、選び抜かれたエリート!
東京ほど便利でない、地方で生活できる人は、様々な生活能力が高い人!
地方生活の豊かさを分かっていることは凄い!
東京の場合は安定した収入を得やすいという、絶対的なメリットがあります。
しかしながら、それ以外のあらゆる面で地方の方が豊かな生活ができてしまうのです。
そして、地方の収入が少ないというデメリットも実際には何とかできてしまいます。
豊かな生活ができる地方で生活できる人は、本当に凄いことなんです。
是非、皆さんもちょっと視点を変えて、地方移住も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?