私の周りには今の自分のライフスタイルに疑問を持つ人がたくさんいます。ある人は二拠点居住を考えていたり、半農半Xを実践している人もいます。私自身もサラリーマンを辞めて地方移住をする予定です。
皆さんの中にも、今の自分の働き方やライフスタイルに疑問を持ってる人は多いかもしれません。このような人が増えてきているのは、いったいなぜなんでしょうか?
私自身の経験や友人たちを見て、その理由を掘り下げていくと、ある理由に行きつきました。
それは現代の資本主義の問題です。今や資本主義は人類を飲み込むブラックホールと化しているのです!
この事実に気付かずに、無理な頑張りを続けていると大変なことになるかもしれません!
そこで、今回は現代資本主義の問題点を見ていきます。
目次
資本主義の問題点
現代資本主義の問題点を見ていく前に、そもそも資本主義にはどのような問題があるのかから見ていきましょう。
昔から資本主義には元々問題点があることは分かっていました。
代表的な問題点は次の3つです。
- 貧困
- 失業
- 周期的な不況
これらの問題点を一言で要約するなら、資本主義というのは、基本的に不平等だということです。
お金を稼げるかどうかは、その人の努力や能力次第なので、稼げないのはその人に責任があるという考え方が基本です。
もちろん現代資本主義では、そのような不平等を防ぐために様々な対策が取られています。しかし、それでも持って生まれた才能や適正には個人差があります。
それによって、稼ぎに差が出る以上、資本主義は不平等なのです。
しかし、現代の資本主義では、その問題が改善するどころか、更に悪化してきています。特に悪化しているのが貧富の差の拡大です。
いったいなぜ、格差が広がっているのでしょうか?
更に格差が広がる時代
資本主義には貧困という問題が常に付き物です。しかし、順調に経済成長を続けていれば、社会にお金が循環して、格差は自然に縮まると考えられてきました。
しかし、実際には格差は広がる一方で、貧困はどんどん深刻化しています。
あるデータでは今のアメリカでは、富裕層の上位10%の人がアメリカ全体の資本の70%を持っているそうです。そして、中間層である40%の人たちが25%を、残りの50%の貧困層が5%を分け合っているというのです。
アメリカほどではないにしても、今の日本でも格差は広がり続けています。その理由には様々なものがあります。
例えば私のようなサラリーマンに身近な理由であれば、次のようなものがあります。
- 世界との競争が激化
- 大規模効率化が進む
- 低賃金の労働者が増加
- 貧困層が増える
競争が激しくなればなるほど、新しい技術や革新的なサービスが出尽くしてしまいます。そうなると、後は価格で勝負するしかなくなります。
最初は大規模効率化や業務効率の改善で対処しますが、それもいずれ限界に達します。
そして、最終的には人件費を削減するために、リストラや低賃金の非正規労働者が増えることになります。
会社と労働者がお互いに合意しているのだから問題ないかもしれません。しかし、見方を変えれば、これって体よく労働者からお金を巻き上げているだけです。
こんなことを続ければ当然、貧しい人から富める人にどんどんお金が移動していきます。その結果、格差はさらに拡大していきます。
格差の拡大は深刻な問題を生みます。そして、その問題が自分達自身の首を絞めることになるのです。
いったいそれはなぜなのでしょうか?
格差が生む問題
資本主義経済が健全な状態を保つためには、格差が拡大する事は最も避けなくてはいけないことなのです。
その理由は中間層の存在にあります。
資本主義の原動力は中間層
社会において中間層の役割はとても重要です。
なぜなら中間層には次のような役割があるからです。
- 労働者として、生産活動をする
- 生活のための消費活動をする
- 結婚して子供を産み育てる
このように中間層は生産活動と消費活動の中心であり、更に次の世代も生み育てる役割も果たします。
資本主義経済においては、この中間層の存在が欠かせないのです。
しかし、今その中間層が広がる格差のために、どんどん消えているのです。
中間層はどんどん消えている
経済成長が限界に達した現在、それでも無理に売り上げを上げようと、企業は躍起になっています。
行き過ぎた競争は、遂に資本主義経済を支えている中間層から、お金を奪うことを始めたのです。こうして、それまで中間層だった人たちが貧困層に落ちていきます。
中間層が消えれば、当然次のような問題が出てきます。
- 消費低迷
- 少子化
中間層が減ることは消費人口の減少を意味します。そうなれば、経済はますます悪化します。
また、子供を産み育てるには、ある程度の経済的な豊かさが必要です。お金が無ければ安心して子供を産み育てることは難しくなります。また、収入を増やすために労働時間が増えれば、ますます子育ては困難です。その結果、少子化が進み、人口も減少していきます。
人口の減少は消費の低迷や労働人口の減少を招くため、経済に大きな悪影響です。
今や現代の資本主義は人類を飲み込むブラックホールになっているのです!
まとめ
元々、資本主義に存在する格差拡大の問題は、現代になって改善するどころかむしろ悪化する一方です。
今や資本は、一部の富裕層に集中する一方です。そして、集中した資本は、更に他の資本を吸い寄せます。やがて、吸収できる資本が無くなれば待っているのは、経済の破たんです。
それはあたかもブラックホールに似ています。
これは他人ごとではありません。過度なお金稼ぎは最終的には自分たちの首を絞めることになるのです!
そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
自分の一人の力は小さいかもしれませんが、まずは次のような事から始めてみて欲しいです。
- 自分の仕事を見直してみる
- お金の使い方を考える
他人からお金を奪い取る働き方をしてないか、今の仕事を考えてみてください。
富裕層を更に儲けさせるようなお金の使い方を変えてみてください。
私の場合もひたすら利益を追求する仕事のやり方に疑問を持ち、サラリーマンを辞めました。
そして、そのような企業の製品やサービスは、なるべく買わないようにしています。
こちらの記事にも書きましたが、何も考えずに無理に頑張り続けるのは、日本を衰退させてしまいます。真面目に努力しているのに、それが将来のためにならないのは、本当に悲しいことです。
⇒ ゆとり世代の考えは正しい!仕事を頑張ると日本が滅ぶ理由!
是非、皆さんもできることから少しずつ変えていってください!
雇用コスト追及により仕事負担を雇用で分散しない今の資本主義では、仕事は過量に追い込まれ、誰かは採用を獲られず
雇用コストの追及による観点から
その履歴で就職活動は極めて困難になる。
多くのいわゆる「ニート」は過去に内定獲得に失敗し年齢で面接にたどり着け無くなった者が実相は極めて多い
仕事を探す必要の有る女性の内、正社員に成れる割合は未だ四割であり、自立が要求される現在で必要な収入を確保する為でキャバクラ等で働いている女性が労働組合による調べでは非常に多い
ホームレス等、身寄りの住所や活動交通費を失った立場では今の社会では就職自体が極めて困難な現状が有る。
採用のイスを自分の子供が獲得するための教育費は増大し
その費用まで払えない者も大量に産み出し格差の連鎖は先進国・途上国問わず固定化している
社会の仕組みを今のままでこの先何も変えられないなら
未来の苦しみまで決定している状態になっている。
本当のどんなにステータスの無い者でも対応できる位の本当の0から、
社会の需要の有る仕事の、必要な能力を習得しながら、なんらかの仕事が自動的に得られる様なシステムが必要.
芳野さん
コメントを下さりありがとうございます。
全くおっしゃる通りだと思います。
経済成長を目指すのではなく、多様な働き方やライフスタイルを尊重する成熟した社会になって欲しいものですね。