突然ですが、皆さんは毎日の通勤時間はどれくらいですか?私は一番長かった時は、片道75分くらいかかっていました。
私には地方に住んでいる友人がたくさんいるのですが、その人たちに私の通勤時間を教えると「大変だね~」とよく言われました。彼らに言わせると、通勤時間が30分を超えるなんてあり得ないらしいです。
しかし、そんな私もフリーランスになったおかげで、自宅が仕事場になりました。
今や私の通勤時間は0分です!
とは言え、職場と自宅を近くする”職住近接“には、メリットもあればデメリットだってあります。
誰でも通勤時間を短縮できたら嬉しいですよね。でも、無理に職場に近い場所に住んでも、良くないことだってあります。
そこで、ここでは、職住近接のメリットとデメリット、そして、それを実現するための意外な方法をお伝えします。
目次
私の働き方の昔と今
私はサラリーマンを辞めて、フリーランスになったことで、職住近接を実現しました。
職住近接のメリットとデメリットを語る前に、まずは私がどんな働き方をしていたかを、お伝えした方がイメージしやすいのではないかと思います。
そこで、軽く私の働き方の昔と今を紹介しますね。
サラリーマン時代
私の職業は、ずっとシステムエンジニアでした。
システム開発の仕事というのは、お客さんのオフィスで行うことも多く、プロジェクト毎に勤務地がコロコロ変わることが多かったです。
しかし、大抵のお客さんはサーバやネットワーク機器なんかは、郊外の賃料の安い所に置いているので、かなり遠い所に通う事もありました。
一番、遠かったのは、片道90分かかる場所もありました。そうなると、往復3時間かかってしまうわけです。1日のうちの1/8の時間が通勤時間というのは、かなりの長さです。読書や勉強などの生産的なことをしようとしても、そんなに集中力も続かないので、その時間を結構無駄にしていたなぁと思います。
その代わり、通勤先が郊外だったせいで、電車はガラガラでいつも座れたので、ストレスは比較的少なかったです。
一方で、最も近かったのは、片道35分で行ける都心の一等地にある場所でした。通勤時間が短いのは良いのですが、超満員の電車なので、ストレスが半端なかったです。
ちょっとくらい近くても、この満員電車は本当に大変でした。
私の実感では、片道90分の空いてる電車も、片道35分の満員電車も同じくらい苦痛でした。
脱サラしてから
脱サラしてフリーランスになってからは、パソコンとインターネットに接続できる環境があれば、仕事ができるようになりました。
そのため、通勤時間がゼロの自宅で仕事ができるようになりました。
実際には、自宅だとダラダラしてしまうことも多いので、近所のカフェに出かけて仕事することの方が多いです。
私の場合は会社勤めしてるわけではないので、通勤という概念自体が無いわけです。
というわけで、私の働き方をお伝えしたところで、次はそんな私が実感しているメリットとデメリットを紹介します!
職住近接のメリット
まずは、職住近接のメリットから見ていきましょう。
私がこの生活になってから感じるメリットには次の3つがあります。
- ストレスが無い
- 自由に仕事ができる
- 生産的な活動に仕える時間が増える
きっと皆さんがイメージしてる通りのことばかりだと思います。しかし、これが健康的な生活をする上で、本当に重要な事ばかりなんです。
それぞれ順番に説明していきますね!
ストレスが無い
1つ目はストレスが無いことです。
通勤の混雑から解放されることは心身の健康のために、本当に重要な事なんだなと実感しています。
日刊SPAというサイトに面白い記事がありました。この記事には、満員電車のストレスの強さがこう書かれています。
「通勤ラッシュ時の満員電車に乗った際のストレスは、臨戦態勢に入った戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも高く、ジェットコースターが落下する寸前の2倍以上と試算される」
⇒ 満員電車のストレスは「本物の戦場以上」。サラリーマンたちの通勤事情
実際に私も、満員電車に10分程度乗っているだけでクタクタになっていました。
これが無いことは体力的にも精神的にも、とっても楽で健康的なことです。
自由に仕事ができる
通勤時間ゼロだと、仕事しようと思ったその時にすぐに仕事ができます。
また、次の予定のギリギリまで、仕事をすることが可能です。終電など気にせず真夜中まで仕事をすることもできます。
職住近接は働き方の自由度を、もの凄く上げることができるのです!
この生活をするようになると、移動時間がいかに非生産的なのかがよく分かるようになります。
生産的な活動に仕える時間が増える
通勤時間がゼロだと、生産的なことに使える時間が増えます。
職住近接になると、読書や勉強の時間が無くなるなんて言う人がいますが、全く逆です。読書や勉強は落ち着いた場所でした方が良いに決まってます!
通勤時間が無い分、遊ぶ時間が増えたり、更に仕事をする時間も増えます。
HUFFPOSTというサイトによると、東京で働く人の通勤時間の平均は58分だそうです。
⇒ 通勤時間、理想35分→現実は平均58分 過半数が1時間以上かかる
月に20日間働くとすれば、1ヶ月で40時間、1年で480時間も通勤時間に使っているのです。
この時間があればどれだけ生産的なことができるのでしょうか?
私は職住近接は、自分の人生を豊かにするために、とっても有効だと思います。とは言えデメリットだって少しはあります。
今度はデメリットも見てみましょう。
職住近接のデメリット
職住近接にデメリットなんて無いように感じるかもしれません。しかし、実際に私の場合にはいくつかデメリットに感じることがありました。
それは次の3つです。
- 刺激が少ない
- 出かける時に交通費がかかる
メリットばかり見ているとなかなか気付きにくいと思います。
それぞれについて説明しますね。
刺激が少ない
私の場合はやろうと思えば、毎日自宅に引きこもって仕事をすることが可能です。外で仕事をするにしても、自宅と近所のカフェの往復だけで済んでしまいます。
ぜいたくな悩みかもしれませんが、毎日こんなことを繰り返していると、刺激が無くて退屈になってきます。
質の良い仕事をしようとした時には、社会から良いインプットを貰うことが重要です。
会社勤めの人でも同じことが言えると思います。
これを補うためにも、自分から色々な場所やコミュニティに参加することをおすすめします!
出かける時に交通費がかかる
職住近接の生活になると、定期券が無いか、あってもとても短い区間になってしまいます。
最初の1ヶ月の間は、特に気にせず行きたい場所に公共交通機関を使って行っていたのですが、交通費が馬鹿にならないことに気付きました。
今まで休日でも定期券が使えていたのが、かなり大きかったのです。
交通費節約のためには、自転車を使ったり、少しの距離は歩いたりするなどした方が、良いかもしれませんね。
さて、ここまでは職住近接のメリットとデメリットを紹介しました。メリットとデメリットを比べてみても、やはりメリットの方がはるかに上回ると思います。
でも、職住近接を実現するには、大きな壁があります。それは住宅費ですよね!大都市で職住近接を実現しようとすると、これは大きな問題です。
そこで、最後に一番の問題である住宅費の問題を解決するヒントをお伝えします。
一番の問題は住宅費!
ここまで色々と書きましたが、ハッキリ言って職住近接には、メリットばかりということは、誰でも分かってると思います。
それがやりたくてもできないのは、職場の近くは大抵、住宅費が高いからですよね。しかし、少し角度を変えて考えると、職場の近くに住むことが可能です。
その方法とはズバリ、大都市が勤務地の仕事ではなく、郊外や地方が勤務地の仕事を選ぶことです。
例えば私はサラリーマン時代は、通勤時間が35分でした。その時に住んでいた家の家賃相場は20万円でした。
しかし、私が引っ越した宮城県仙台市の場合、仙台駅までの通勤時間が35分の場所の同じ条件の部屋の家賃相場は9万円くらいです。
職住近接と言うと、自分の住む場所を職場に近づけることばかり考えます。しかし、発想を変えて、職場の場所を変えると驚くほど住宅費が安い場所に住むことができます。
とは言え、やみくもに地方が勤務地の仕事に転職すると、収入まで下がってしまいます。
もし、地方に支社や支店があるのであれば、そういった所に異動願いを出すことから始めると良いかもしれません!
まとめ
誰でも通勤時間を短くしたいのは当然ですよね!
でも、職住近接にはメリットもあればデメリットもあります。
最後にメリットとデメリットをまとめてみました。
【メリット】
- ストレスが無い
- 自由に仕事ができる
- 生産的な活動に仕える時間が増える
満員電車のストレスから解放されることは、心身の健康にとても良い
職場が近いと、仕事の自由度が上がり、とても効率的になる
遊びや自己研鑽などの自分の生活を豊かにするための時間が取れる
【デメリット】
- 刺激が少ない
- 出かける時に交通費がかかる
自宅と職場が近いと、社会からの刺激が少なくなる
定期券が無いので、意外に交通費がかかってしまう
デメリットがあると言っても、ちょっと注意すれば解決可能なものばかりです。やはり、一番の問題は住宅費がかかることです。
しかし、これも自分の住む場所を職場に近づけることではなく、住宅費が安い場所にある職場を選ぶ事で解決できます。
社会人生活はとても長いものです。毎日の通勤時間は少しのように感じても、積み重なるととても長い時間になります。
自分の人生を豊かにするためにも、職住近接を実現して、自分の通勤時間を短くしてみてくださいね!