楽しさや、やりがいを感じながら毎日、仕事ができたら幸せですよね。
しかし、今の日本では、生活のために仕方なくやりたくない仕事をしている人や、大量の仕事に追いかけられてストレスを感じてる人の方が多いかもしれません。
そんな大変な毎日が続けば、どんな人でも段々疲弊していってしまいます。たまにはお休みをもらって休養することが大切ですが、なかなか休めないという人は多いですよね?
でも、それって本当に休めないんでしょうか?
私もそうでしたが、世の中には休めないのではなく、休まない人の方が多いのではないかと思います。
ストレスを抱えているのに、なぜ休まないのでしょうか?そして、そんな人が仕事を休むにはどうすれば良いのでしょうか?
そこで、今回は休めないのではなく休まない人に贈る、休むための考え方のコツをお伝えします。
目次
休めない理由
実は私も体がボロボロになっても無理して、仕事をしているタイプでした。
妻からは「そんなに大変なら休んで欲しい」と常に言われていました。しかし、私が休めば仕事が回らなくなり、今度は同僚が大変になるので、休むわけにはいかないと、ずっと無理を続けていました。
私の場合はこんな理由でしたが、それも含めて休みたくても休めない理由の代表的なものは、次のようなものではないでしょうか?
- 仕事に遅れが出て、後で困る
- 上司や同僚に迷惑がかかる
- 仕事が多過ぎて休むのは無理
- 上司が休みを許可してくれない
大体、こんな理由のせいで休みたくても休めないと考えている人は、多いと思います。
これらの理由に共通するのは、全て他人や状況のせいにしてるという事です。
○○のせいで、休みたくても休めないと考えてるかもしれませんが、本当は自分で休まない選択をしているのかもしれません。
そんなことない!って思うかもしれませんが、そういう人は多いと思います。実際に私もそうでした。
では、休まない選択とはどういうことなのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
本当は休めないんじゃなくて休まない
多くの人は、休みたくても休めないと思っています。でも、自分でも気付かないうちに、休まないことを選択しているのです。
例えば最初に紹介した、休めない理由は、実は次のように言い換えることができます。
- 仕事に遅れが出て、後で困る
⇒休んで仕事が終わらなかったら、言い訳できない - 上司や同僚に迷惑がかかる
⇒上司や同僚の目が気になるので怖くて休めない - 仕事が多過ぎて休むのは無理
⇒仕事を断る勇気が無いし、無理して断ると白い目で見られる - 上司が休みを許可してくれない
⇒上司に休みを強くお願いするのが怖い
もちろん、実際には複雑に色々な理由が混ざってると思います。完全にこのように言い換えてしまうのは、言い過ぎでしょう。
しかし、最終的に休まないことを選択しているのは、どんな時でも自分自身です。そして、大変な状況であっても、休まない方が自分に利益があると判断しているからです。
私の場合、最後は持病の心臓病が悪化して、仕事を続けることが無理になってしまいました。
そんな状況にもかかわらず、休職することが決定しても、軽い心臓発作が起きている中で、同僚への引継ぎの資料ができるまで無理して出勤していました。
妻は私の健康を本当に心配してくれて、今すぐ休職して欲しいと言いましたが、あと数日間だけ頑張れば良いのだからと無理を続けたのです。
休職期間に入る前の最後の日は、上司や同僚に申し訳なくて、逃げるように帰宅したのを覚えています。
休職直後は大変な仕事から逃げてしまったことや、その分同僚たちが大変になってるんじゃないかと考え、罪悪感を感じていました。
しかし、その後、業務に支障が出ることはありませんでしたし、代わりの人も補充されました。
結局、復職せずに、そのまま辞めることになりましたが、その時も上司や同僚は、私の選んだ道を尊重してくれました。
この会社には自分は必要ないんだなと思いましたが、自分の代わりなんていくらでもいるので、当然だとも思いました。
世の中に自分にしかできない仕事なんてありません。代わりになれる人は必ずどこかにいます。
しかし、あなたの家族や友人にとって、あなたの代わりはいません。当たり前のことですが、今は私も心からそう思います。
私の場合は、長期間の休職でしたが、1日や2日の有給休暇でも同じです。仕事を休みたいと思うのであれば、勇気を出して自分で休むことを選択する必要があります。
私の場合は、体がボロボロになって働くのが困難な体になるまで、決断できませんでした。しかし、皆さんにはそうなって欲しくありません。
では、どうしたらその勇気が持てるのでしょうか?
次は、休むことを選択するための考え方のコツをお伝えします。
休むために必要な考え方
休む勇気と言っても、今までの自分を変えるのは、なかなか難しいものです。
そこで、実際に私が休職してから辞めるまでの体験を基に、勇気を持つためのちょっとした考え方を4つ紹介します。
- 同僚は誰が休んでも気にしない
- 計画的に休むのであれば、何の影響も無い
- 人出が減っても最終的には問題は無い
- 自分の仕事を責任持ってやり遂げたら休むべき
休まないことを選択している人は、ほとんどの場合、同僚たちとの考えに大きなギャップがあります。これらの4つはそのギャップを埋める考え方なのです。
順番に説明していきますね。
同僚は誰が休んでも気にしない
どんな人であれ、自分の仕事に影響がない限りは、他に誰が休んでいたって気にしません。
同僚が頑張っているのに、自分が休むのは申し訳ないなんて思っていても、その同僚たちは何も気にしていないものです。
自分が休むことで明らかに、迷惑がかかるのでなければ、何も気にせず休んで大丈夫です。
計画的に休むのであれば、何の影響も無い
自分が休むと、その分同僚にしわ寄せがいくんじゃないかと心配になりますよね。
確かに最初のうちは、同僚たちも少し大変かもしれません。
しかし、あなたの代わりはいくらでもいます。1人くらいいなくてもなぜか仕事は回るものです。
あなたが計画的に休む人であると分かれば、同僚たちもそれに備えて、計画的に仕事をするようになります。
しばらくの間は、ちょっとだけ後ろめたい気持ちがするかもしれませんが、やがて自分も同僚も必ず慣れてくるので、勇気を持ちましょう。
人出が減っても最終的には問題は無い
1日や2日くらい休むなら問題無いかもしれませんが、病気などで長期間休むとなると、さすがに迷惑がかかると思うかもしれません。
しかし、これも最終的には問題ありません。
よく、突然の怪我などが原因で長期間休む同僚が出たなんて経験は無いでしょうか?
最初はその人の仕事をこなすためにバタバタするかもしれませんが、結局みんなでフォローし合って、なぜか上手く回ってしまうものです。
更に長期間離脱することが分かっていれば、他からの応援が貰えることもあります。
私の場合、休職前に担当していた業務は、会社の売り上げに直結する重要なシステムの開発と運用で、私しか担当者がいませんでした。
他の人が私の代わりをできるとは思えませんでしたが、実際には何とかなりました。
このように自分で思ってるほど、会社にとってあなたは重要な人間ではないんですよ。
自分の仕事を責任持ってやり遂げたら休むべき
同僚たちが忙しくしている中で、自分だけ休むのは、気が引けるかもしれません。
でも、同僚たちは自分自身の仕事を片付けることが重要なので、あなたが休んでも休まなくても気にしません。
このような引け目を感じるのは、大抵の場合、自分の仕事と他人の仕事の線引きが曖昧だからです。
もしあなたが同僚の仕事にあなたも責任があるなら、手伝ってあげても良いかもしれません。
しかし、そうじゃないならあなたは休める時に休むべきです。
自分がやるべき仕事の責任をキッチリ果たしたら、あとはちゃんと線を引きましょう。
まとめ
休みたくても休めないのは、実は自分自身が休まない方がマシだと諦めている場合が多いです。
でも、そうやって、ごまかし続けると、最後は私のように体を壊してしまうかもしれません。
必要なのは、考え方を変えて、ちょっとの勇気を持つことです。
もう一度考え方のコツをおさらいしておきます。
- 同僚は誰が休んでも気にしない
- 計画的に休むのであれば、何の影響も無い
- 人出が減っても最終的には問題は無い
- 自分の仕事を責任持ってやり遂げたら休むべき
同僚たちは自分たちの仕事に影響が無ければだれが休んでも気にしないものです。
定期的に休むのであれば、同僚たちもそれに合わせて計画的に仕事をするようになります。
あなたの代わりはいくらでもいます。自分で思ってるほどあなたは会社にとって重要じゃありません。
同僚に引け目を感じるのは、自分と他人の仕事の線引きができてないから。自分の責任を果たしたらキッパリと休みましょう。
考え方を変えると言っても、最初はなかなか大変でしょう。失敗や周りとの摩擦も起きるかもしれません。
しかし、少しずつ環境を変えることを是非初めてみてください。
自分で仕事をコントロールできるようになると、それだけで毎日の暮らしがガラッと変わりますよ!