「自由な生活がしたい!」「人生を変えたい!」なんて考えている人は、今の世の中には、多いのではないかと思います。
でも、一言で、自由な生活を手に入れるなんて言っても、そう簡単なことではないですよね?
今の生活を変えようとしている人たちは、みんな一生懸命に努力しています。そして、私もそのうちの一人です。
実は私はサラリーマンを辞めて独立して、自分の時間を全てコントロールできるようになれば、夢のような生活ができるはずと考えていました。
でも、最近それは重要だけど、それはほんの一部だなと思っています。
実は本当に必要なのは、自分自身を変えること、すなわち、まず最初にライフスタイルを変えることだという事に気付いたのです。
でも、こんなこと言われたって、きっと意味不明ですよね?
というわけで、今回は自由な生活を実現するために必要な、ライフスタイルを変える力についてお伝えします。
目次
自由な生活への誤解
「自由な生活を手に入れるためには、ライフスタイルを変えることが重要!」なんて言われても、何が言いたいのか分かりませんよね?
まず、ここでいうライフスタイルとは、自分の生活習慣や生きていく上での趣味嗜好、優先順位などのことです。
私たちは、誰でも自分の理想のライフスタイルがあります。しかし、何らかの理由でそれが歪められていることでストレスを感じ、人生を変えたいと望むと思います。
普通は自由な生活が実現できて初めて、ライフスタイルが変わるのではないかと思います。
でも、正しいのはライフスタイルが変わると、自由な生活が実現できるのです。
しかし、実際には、多くの人はライフスタイルを変えることよりも、次のようなことを頑張って手に入れようとします。
- 安定収入
- 環境
- 時間
いったい、なんでこれを求めるのでしょうか?
そして、なぜこのようなものよりも、ライフスタイルを変えることが重要なのでしょうか?
順番に見ていきましょう。
安定収入
生活をするためには、何をおいてもまずは安定した収入が必要です。
特にサラリーマンなどではなく、独立自営を目指しているのであれば、生活できる分の安定収入は必要不可欠です。
でも、実はこれって見方を変えると、今のライフスタイルを変えずに維持するためとも言えます。
実は少し生活レベルを落として、不便さを受け入れることができるのであれば、収入は減っても良いかもしれません。
先にお金を必要としないライフスタイルに変わってしまえば、”安定収入”の必要性も下がるわけです。
環境
自由でストレスのない生活をするために、仕事や住む場所、人間関係などの環境を変えようとする人もいます。
例えば都会の暮らしに疲れて、脱サラして田舎で農業を始めるなんて話をよく聞きますよね?
環境を変えてライフスタイルを変える良い例だと思います。
でも、結局、田舎暮らしに馴染むことができなくて、また都会に戻って就職してしまうなんて話もまた、よく聞くと思います。
環境が変われば、ライフスタイルが自動的に変わるなんてことはありません。
実はライフスタイルを変えることは、想像以上に大変なことです。
時間
自由な生活のためには、当然、時間が必要です。
多くの人は自由な時間が欲しくてたまらないと思います。
でも、実際に全ての時間を自分の自由にできるようなってみると、夢見ていたのとは違うことに気付くはずです。
よく定年退職後の男性がうつ病になってしまうなんて話があります。
それまで、忙しく働くことが自己実現の手段だった人が、急に仕事が無くなってやる事がなくなり、生きがいを無くしてしまったわけです。
自由な時間があれば、何でも良いなんてことはありません。
その人の中に、時間を有効に使いこなすことができるライフスタイルが、ちゃんと確立されていることが非常に重要なのです。
以上のことを踏まえると、実は一番大変なのは、自分自身のライフスタイルをまず変えることです。
努力して収入を確保して、生活環境を変えても、それに合わせてライフスタイルを上手に変えることができなければ、本当の意味の自由な人生にはならないのです。
だから、大切なのはライフスタイルを変える力、つまり、ライフスタイル適応力なのです。
次はそのライフスタイル適応力のことを説明します。
大切なのはライフスタイル適応力
実は私はサラリーマンを辞めたら、田舎暮らしをして、畑と田んぼを持ってゆっくりと自然に囲まれた暮らしをするのが夢でした。
そこで、東京から仙台に引っ越し、まずは30㎡の畑を借りて、野菜を作り始めました。
30㎡と言えども、ちゃんと管理するのは意外に大変です。
でも、仕事もバリバリやって刺激的な生活もしたかったため、それと並行して野菜作りを頑張りましたが、それは想像以上に大変でした。
自分の思い描いている田舎暮らしとは、程遠いライフスタイルを送っていることに疑問を感じつつも、本当に田舎暮らしをする自身も持てずにモヤモヤする日々を過ごしていたのです。
でも、そんな日々を過ごしているうちに、一度自分に素直になって、どんなライフスタイルが一番自由を感じられるのか考えてみることにしました。
その結果、自分にとっての理想のライフスタイルは、友人や仕事の仲間に囲まれた刺激のある生活であることに気付きました。
そのためには、本当の田舎に住むよりも、都会からはほど良く離れていて、小さい家庭菜園ができるくらいの庭がある家で、十分であることが分かったのです。
今は自分の理想の家を見つけて、そこに住んでいます。
庭では自分の身の丈に合った家庭菜園を楽しんでいます。
私の場合は、理想のライフスタイルを追いかけ過ぎて、サラリーマンを辞めて、住む場所も人間関係も、一気に全て変えました。
でも、自分の理想のラフスタイルなんて、実は自分でもよく分からなかったりするものです。
だから、重要なポイントは、次の3つだと思っています。
- 何よりもまず自分の理想のライフスタイルを具体化する
- 理想のライフスタイルのプチ体験をする
- ライフスタイルは少しずつ変えていく
この3つこそがライフスタイル適応力のカギになります。
それぞれを簡単に説明しますね。
何よりもまず自分の理想のライフスタイルを具体化する
何よりもまず、自分のライフスタイルの具体的なイメージをハッキリさせましょう。
これをせずにいきなり行動を始めるのは、予想外の結果を招く可能性があります。
“起業してお金を稼ぐぞ”なんて思っても、実はそんな苦労をしなくても、理想のライフスタイルを実現できるかもしれません。
やみくもに仕事や環境を変えてしまうと、逆にそれに自分のライフスタイルが縛られて、悩むことになりかねないからです。
理想のライフスタイルのプチ体験をする
理想のライフスタイルのイメージがハッキリしたら、それを実際に体験します。これは1回だけではなく、何回か体験しましょう。
私の友人にも、野菜を作りながら、のんびり田舎暮らしを夢見ている人がいます。
彼は毎週末、自分が住みたいと思う場所に出かけては、そこにあるゲストハウスに宿泊しています。
そうやって、その土地での生活を疑似体験することを繰り返しながら、自分の理想のライフスタイル像を固めていっています。
ライフスタイルは少しずつ変えていく
一気に全てを変えると、想像とは違った時のリスクが大きくなります。
少しずつ、簡単で後戻りできることから変えていきます。
例えば、フリーランスになりたいからといって、いきなり会社を辞めたりするのはやめましょう。まずは副業から始めて様々な働き方の経験を積むべきです。
農業を夢見ているからといって、いきなり脱サラしたりせず、近くで畑を借りて野菜作りを体験したりするのです。
自分にとって理想的に思えるライフスタイルであっても、それを実現するのは、想像以上に大変で、ストレスを感じることです。
あたかも筋力トレーニングやダイエットのように、継続して少しずつ慣れていくもので、一気に変えることはできないのです。
物足りなさを感じるくらい、徐々に変えていくようにしましょう。
まとめ
理想のライフスタイルというのは、誰にでもあるものです。
「自由な生活の実現こそが、理想のライフスタイルだ!」なんて思うと、実はそのライフスタイル自体がストレスに感じるものだったりするのです。
これを勘違いしないことが、とっても重要です。
ライフスタイルを変えるのは、簡単なことではありません。
そこで、今回紹介したライフスタイル適応力を、もう一度簡単にまとめておきます。
- 何よりもまず自分の理想のライフスタイルを具体化する
- 理想のライフスタイルのプチ体験をする
- ライフスタイルは少しずつ変えていく
自分にとっての理想的なライフスタイルの具体的なイメージをハッキリ持つ。
実際に自分の理想のライフスタイルに近い体験を、何度か繰り返す。
ライフスタイルを変えるには、時間がかかるため、簡単で後戻り可能なことから少しずつ変えていく。
“自由な生活”なんていうとバラ色に思えるかもしれませんが、その形は十人十色です。
まずは新しいライフスタイルに適応する能力を磨くことを意識してみてくださいね!