サラリーマンを辞めたい」と考えたことがある人って多いのではないでしょうか?

私の場合は就職してからすぐに「いつかサラリーマンを辞めて独立してやる!」って思ってました。でも、面白いのが、その理由がだんだん変わっていったことです。

20代の頃は、「起業して何か大きなことがしたい!」という野心的な理由でした。しかし、30歳を過ぎたあたりから仕事の責任が増えストレスが増してくると、「今の大変な仕事から逃れて自由になりたい!」というちょっと後ろ向きな理由になっていきました。

結局私の場合は、ストレスが原因で体を壊してしまい、仕事を続けることができなくなってしまいました。私にとって、もはやサラリーマンという働き方自体が無理になったので、病気休職を経て脱サラして独立しました。

私がサラリーマンを辞めたかった理由はストレスでしたが、私以外の人もストレスが原因で辞めたいと考えている人は多いのではないでしょうか?

最近では何らかの病気が理由の休職者がいる会社の割合は、39.5%にもなるそうです。

今は世界中と激しい競争を強いられる時代です。日本で働くサラリーマンは自分が望まなくても世界との激しい競争でどんどん疲弊していきます。

私もサラリーマン時代は窓の外の晴れ渡る空を見ながら「こんな仕事辞めたいな…」と溜息をついていました。

もちろん、サラリーマンを辞めたい理由はストレスだけじゃないと思います。仕事内容の不満や会社の経営方針への不満など色々ですよね。

もし、皆さんもサラリーマンを辞めたくてしょうがないなら、昔の私のように溜息などついてないで、今すぐに行動を起こすことが大切です!

ただし、私が言う行動とは「今すぐ会社を辞める」ことじゃありません。全ての選択肢の中から自分にとってベストなものを探し出すことを始めましょうということです。

実は私も「サラリーマンを辞める!」と決意してから2年間は、辞めずにサラリーマンを続けていました。結果的にストレスで先に体を壊して辞めることになりましたが、それが無ければ、自分の計画ではあと1年は続けるつもりでした。

サラリーマンを辞めて独立するという決意のもとに、自分が選べる選択肢の一つ一つを実行していったのです。

皆さんがもし「今すぐこんな会社辞めてやる!」なんて熱くなっているなら、少し深呼吸でもして、何が最善の選択か一緒に考えてみませんか?

というわけで、皆さんにも、サラリーマンを辞めるリスクや辞める前にできることを、私の経験も踏まえてお伝えしていきます!

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目次

サラリーマンを辞めるリスク

日本ではサラリーマンは法律で様々な点で守られています。勢いでサラリーマン辞めると、後で色々と後悔することになりかねません。

そこで、まずはサラリーマンを辞めるリスクをしっかりと把握しておきましょう。

  • 収入面
  • 社会的信用
  • 働き方が変わる
  • 人間関係
  • 健康面


これらの5つは私にとっても大きなものでした。具体的に何がリスクなのか説明しますね!

収入面

やはり、一番のリスクは収入の不安定化ですね。

サラリーマンを辞めれば、当然収入はゼロです。当たり前ですがサラリーマンは、雇われたらすぐに給料が貰えますが、これって実は本当に凄いことなんです。

フリーランスになると、自分自身の力で稼ぐ必要があるわけです。でも、どんなビジネスでもそうですが、始めたばかりの時は収入ゼロです。だから、何の備えも計画も無しにいきなり辞めるのは、リスクを通り越して、愚行と言っても過言ではありません!

また、リスクは単に収入面だけではありません。社会保障費などの支出面でもリスクがあります。

例えば公的年金は、サラリーマンの時は厚生年金ですが、フリーランスになると、国民年金になります。

厚生年金の場合は、会社が掛金を半分負担してくれる上に貰える年金額も国民年金より多いです。

また、健康保険料もサラリーマンの場合は、会社が半分負担してくれていたのを、フリーランスになると全額自分で払う必要があります。

また、フリーランスになると、税金も自分で確定申告して払う必要があります。経理をしっかりして、余計な税金を払わないようにすることも大切になります。

社会的信用

この場合の社会的信用とは、銀行から融資を受けたり、クレジットカードを作ったりする時の、審査の通りやすさです。

個人事業主は銀行からの融資を受けることは非常に困難になります。住宅ローンを組むのも困難になります。もちろん、過去に融資を受けて、問題無く完済していたり、担保にできるものがあれば、話は別ですけどね。

サラリーマンというのは、毎月安定した収入がある職業なので、社会的信用がとても高いのです!

働き方が変わる

一言で働き方が変わると言っても、色んな意味があります。

例えば、辞めたあと、フリーランスとして働いていくのであれば、それまでとは違い、自分で自分を管理して、しっかりと仕事をする必要があります。誰からも強制されないので、どれだけやるのかは自由です。ダラダラと惰性で仕事してるとすぐに、収入に悪影響が出ます

自己管理をキッチリする必要がある働き方と言えます。

また、現代の日本においては、いったん非正規雇用に変わると再び正規雇用に戻るのが難しくなってきています。高齢になればますますその傾向が強くなります。

普通に転職するだけでも、最初は慣れなくて大変なのに、下手をすると全く違う働き方になる可能性があるのです。

人間関係

サラリーマンを辞めるというのは、社会的にも不安定な生活になるというイメージです。

そうなるとまず影響が出るのが、家族や親との関係です。生活を安定させるためには、しばらくは無理をする必要もあります。そうなると、家族との関係がおろそかになり、不安や不満を与えることになるかもしれません。

一番大切な家族や親との関係に悪影響を与えかねないリスクがあるのです。

また、ライフスタイルが変われば、友人知人との付き合い方にも変化が出るため、これまで通りの付き合い方ができない可能性もあります。

健康面

ここで言う、健康面のリスクとは、自分が病気になると稼ぎが止まってしまうということです。

私の場合はサラリーマン時代は、ストレスで体を壊してしまったため、辞めた後はもの凄く健康になりました。恐らくどんな人でもサラリーマンを辞めて不健康になる人などいないと思います。

しかし、いくら健康になれると言っても、たまには病気になりますし、誰でもいつかは働けなくなります。

フリーランス生活では、自分の健康状態には細心の注意を払う必要があるのです。

このようにサラリーマンを辞めることには、様々なリスクが付きまといます。私も自分で書いてて、改めてそのリスクに直面して、ちょっと不安を感じちゃうくらいです。

それに対してサラリーマンは手厚く守られていて、ただ自分の仕事に集中して取り組むことができる恵まれた立場なのです。

だから、すぐに辞めるなんて、もったいないことだと思います。もし、どうしても辞めたい理由があるのであれば、ちょっと視点を変えて、その辞めたい理由をなんとかしてみてはどうでしょうか?

というわけで、次はサラリーマンを辞める前に、できることを見ていきましょう。

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サラリーマンを辞める前にできる事

サラリーマンを辞めたいと考える人の理由には、様々なものがあると思います。

その中でもトップ3が次のような理由だそうです。

【サラリーマンを辞める理由ベスト3】

  1. 会社の経営方針が合わない
  2. 労働条件に対する不満
  3. 人間関係の悩み


サラリーマンであれば、どんな人でも多かれ少なかれ、このような悩みを持ったことがあるのではないでしょうか?

そこで、これらの悩みにどう対処するのかを見ていきましょう。

会社の経営方針が合わない

会社の経営方針が合わないというのは、自分の仕事のモチベーションにも関わるため重要ですよね!仕事してても楽しくなくなります。

自分一人の力では、会社の経営方針を変えることは難しいですが、例えば次のような対策ができるのではないでしょうか?

  • 上司に自分のやりたい事を相談する
  • いきなり辞めるくらいなら、まずは上司に自分のやりたい事を相談してみてはいかがでしょうか?社員の生産性を最大化するのは、管理職の務めなので、希望に合った業務を任せてくれるかもしれません。

  • 異動願いを出す
  • 自分のやりたい業務ができる部署への異動願いを出すのも手です。もちろん却下される可能性もありますが、社内の他の部署にやりたい業務があるのであれば、辞める前に試してみるべきです。

  • 経営方針が変わるまで待つ
  • 大きい会社であれば、定期的に経営方針が変わるものです。社長の交代、業績の変動、株主からの要求など、様々なきっかけで経営方針などよく変わります。そういったタイミングを待ってから判断するのもおすすめです。


会社の経営方針に不満があるという事は、逆にそれさえ何とかすれば、今の会社で働くことには何の不満も無いんじゃないでしょうか

いきなり辞めるのは一番もったいないパターンだと思います。

労働条件に対する不満

過重労働やサービス残業、休みが全く取れないといったことから、自分の望まない仕事をさせられるなど、色々な不満があると思います。

これには次のような対策をしてみましょう。

  • 上司に相談する
  • やはりこの場合もまずは上司に相談しましょう。労働条件に関することだとすぐに解決しないかもしれませんが、穏やかに粘り強く伝え続けることが大切です。

  • 嫌な仕事は徹底的に断る
  • 残業せずに定時で帰ることや、嫌な仕事はなるべく断るようにしましょう。続けていれば、この人はそういう人なんだと理解してもらうことができて、自然に嫌な仕事は振られなくなります。


労働条件に関することは、周りの協力も必要なので、粘り強く対処することが大切です。

ただし、自己主張ばかりでわがままと受け取られないように注意してくださいね。

人間関係の悩み

いじめやいやがらせ、パワハラなど、人間関係の悩みは尽きないものです。

人間関係の問題を根本的に解決するのは、なかなか難しいものです。なぜなら、相手を変えることは難しいからです。

この場合、一番良いのはその人と距離を置くことです。そのためには次の2つがおすすめです。

  • 異動願いを出す
  • 異動願いを出して苦手な人のいない部署へ移るのです。部署まで変わらなくても、一緒に仕事をしないで済む状態にしてもらうだけでも良いかもしれません。

  • 無視する!
  • 自分に責任の無いことや、悪口や嫌がらせなどは、徹底的に無視してしまいましょう。そういったことで、イチイチ悩むのはストレスになるだけです。注意点は無視するのは、自分に落ち度のないことだけにすることです。


人間関係の悩みはとてもストレスになるものですが、基本的には、職場を変えても出てくるものです。

苦手な人のせいで、自分が会社を辞めるなんて、とてももったいないことです。そういった人とは距離を置くのが一番ですが、そうなる前に日頃から信頼できる仲間を作って相談できるようにしておきましょう!

というわけで、ここまではサラリーマンを辞める前にやるべきことを見てきました。それでもどうしてもサラリーマンを辞めたいと思うかもしれません。その場合も、賢くことを進めた方が得策です。

最後にどうしてもサラリーマンを辞める場合について見てみましょう!

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どうしても辞めるなら…

今の会社でできることはやったけど、やっぱりサラリーマンを辞めるしかないという結論になった場合、やっぱりそれでもいきなり辞めるなんておすすめできません。

仕事はとりあえず続けながら、辞めること前提で行動を開始しましょう。おすすめなのは次の2つです。

  • 転職エージェントを利用する
  • 副業を始める


私の場合は脱サラ目指して、副業をやりました。サラリーマンという働き方自体を辞めたい人にはおすすめですが、辞めるまでに時間がかかるのが難点です。なるべく早く辞めたいのであれば、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

それぞれについて見ていきましょう。

転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、優秀な人材を雇いたい企業に対して、求職者を紹介するサービスを提供している会社です。

仕事を探している人は、転職エージェントに登録すると、自分の希望に合った求人を紹介してくれます。そして、紹介を受けた会社の選考を受けて、見事話がまとまれば、企業から転職エージェントに報酬が支払われるという仕組みです。

転職先の会社を探す時も、担当者がキャリアカウンセリングをしてくれ、自分に合った企業を一緒に探してくれます。仕事をしながらでも、転職活動が進められるように、面接の時間もある程度調整してくれます。

転職エージェントには例えばこのような会社があります。
パソナキャリア
マイナビエージェント

ただし、企業にとっては転職エージェント経由で人を雇うと、報酬を支払わなければいけないため、選考基準は厳しめになります。その報酬額の相場は、その人の年収の30%程度なので、100万円~300万円という金額です。そのため、普通に転職活動するよりも、決まりにくいという側面があります

また、もしいきなりキャリアカウンセリングを受けるのに抵抗があるようなら、まずは転職サイトに登録して、じっくりと求人を探すのもありです。

転職サイトで有名なのは、リクナビNEXTです。
リクナビNEXT

副業を始める

サラリーマンをしながらできて、いつか独立も可能な副業というとこのようなものがあります。

  • 不動産経営
  • マンションやアパートのオーナーになり、家賃収入を目指します。ある程度の資金が必要です。良い物件を見極める技量と根気が必要です。

  • 株式投資、FX
  • 株式や投資信託、FXなどの売買益や配当金を得ることを目指します。リスクの程度もピンキリですが、とにかく投資センスが必要になります。

  • ネットビジネス
  • Webサイトやブログを運営して、広告収入を得るアフィリエイトビジネスや、ショッピングサイトで物品を転売する物販ビジネス、Youtubeなどの動画投稿サイトで広告収入を得る方法などがあります。とても低リスクなので、気軽に始められますが、稼げるようになる人は僅かです。

  • その他
  • 本や音楽CDなどの出版物を販売したり、そこからの印税収入を目指すなどの方法もあります。


私の場合はネットビジネスを選びました。初期投資も微々たるもので済みますし、趣味の延長でできるのも決め手でした。

生活できるくらいの収益になったらやめようと思ってましたが、実際には十分な稼ぎになる前に先に体を壊して、サラリーマンを続けられなくなってしまいました…。

今すぐ辞めたい人には、副業という選択肢は向かないかもしれません。しかし、いつかサラリーマンを辞めることを夢見て、副業をしていると、嫌な仕事なのに、不思議と張り合いが出てきたりします。

今すぐ辞める勇気が無い人には、自分に合った副業を始めてみるのはとてもおすすめですよ!

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まとめ

サラリーマンなんて辞めてしまいたいと思ったことがある人はたくさんいると思います。私もいつもそう思ってました。

でも、日本ではサラリーマンは法律で手厚く守られています。それを捨てるのはリスクが高いのです。また、サラリーマンは仲間とチームを組んで大きな仕事ができます。これは自分一人ではどうしようもないサラリーマンならではのメリットです。

だからサラリーマンを辞めるなんて、もったいないことです!

まずは辞めたいと思う理由を潰すために、できることをやってみてください

そして、それでもどうしようもない時に、初めてサラリーマンを辞めることを考えてくださいね。

いずれにしても皆さんが、理想の働き方をできるように応援しています!