今の日本社会には、先の見えない不安感が漂っていと感じている人は、少なくないのではないでしょうか?

昭和の高度経済成長期は、頑張れば収入が上がり、どんどん豊かな生活ができました。しかし、いまではそのような右肩上がりの成長は終わり、グローバル化によって世界との激しい競争にさらされています。

頑張って働いても、それに見合った成果を上げるのが、難しい時代になってきました。

そのせいもあってか、今の若者が就職先の企業を選ぶ際の基準は、安定を重視する傾向が強まっていると言われています。

就職活動中の学生に対する様々な調査でも、ベンチャー企業よりも、既存の大企業に就職希望する人がほとんどと言われています。更には出世して経営者になることや、起業することを希望している人の割合も年々下がってきています。

今の若者のこのような志向を知った、戦後の高度経済成長を支えてきた人たちの中には「今の若者は頼りない」なんて言う人もいるようです。

でも、既に現役を引退した人たちには、今の時代に働く厳しさなんて分かるわけがないですよね。実は私は今の日本人の安定志向は、とても自然なことで、むしろ正しいとさえ思っています。

しかし、実際にどんな仕事が安定しているのかというと、それを分かっている人は少ないように感じます。

では、いったい安定した仕事とは何なのでしょうか?そして、それを見つけるためにはどうすれば良いのでしょうか?

私の場合は、自分にとっての「安定した仕事」をようやく始めたばかりです。

そこで、ここまで色々あった私の経験などを踏まえて、安定した仕事とはどのようなものかや、それを見つける方法などをお伝えします。

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目次

今の世の中の職業選びの基準

最初にも書いた通り、今の若者が仕事を選ぶ際に重視するのは、安定性が最も多いです。就職活動中の大学生が志望する企業は、大企業が多く、中小企業を志望する大学生は少ないです。

私の知り合いのベンチャー企業の経営者の方も、学生は中小企業には見向きもしないので、人材確保が全くできなくて困っていると言っています。

今の若者はみんな安定を求めて、安定した企業に就職したはずです。

しかし、最新のデータでは、新卒者のうちの31.9%は3年以内に仕事を辞めてしまいます。

もちろん、辞める理由は様々なので、辞める人たちみんなが「安定してない仕事だったから」という理由ではないと思います。しかし、安定した会社に就職したはずなのに、辞めていく人が多いというのは、そもそも安定した仕事がどういうものかの認識が間違っているのではないでしょうか?

では、そもそも安定した仕事って、どういうものなのでしょうか?

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安定した仕事の定義とは?

皆さんは安定した仕事というと、どんな職業をイメージするでしょうか?

インターネットで”安定 仕事“なんてキーワードで検索すると、次のような職種が安定したものとして出てきます。

  • 公務員
  • 医師や看護師などの医療系の職種
  • 弁護士や会計士などの士業
  • 介護などの福祉系の職種
  • 社会インフラを担う職業


私自身も安定志向の人間なので、調べてみて自分でもなるほど~と思います。

で、これらの職種がなぜ安定していると言われるのかを考えてみると、大体、次のような共通点が浮かんできます。

【安定した仕事の条件】

  • 収入が安定している・高額である
  • 雇用が保証されている
  • 社会的信用がある
  • 仕事内容が自分に合っている


ちなみに私は「社会インフラを担う職業」に就いていました。会社名を聞けば、誰でも知ってる一流企業です。実際にこれらの4つの条件を全て満たしている職業だったと言えます。

私自身も安定した良い仕事だと信じて、頑張って仕事をしていましたが、競争が激しい業界だったため、ストレスのせいでだんだん体調を悪化させていきました。

それでもせっかく安定した仕事をしているのだから、諦めずに何とか続けようと無理をし続けた結果、遂に体を壊して会社を辞めざるを得なくなってしまいました。

体を壊してしまっては、安定した仕事とは言えないですよね。今振り返って分かるのは、私は、自分にとっての「安定した仕事」がどういうものか分かっていなかったのです。

ここから分かる重要なポイントは「安定した仕事」というのは、十人十色だということです。

就職してからすぐに仕事を辞めてしまう若者も、恐らくこのポイントをちゃんと理解してないのではないでしょうか?

では、自分に合った「安定した仕事」の条件とはどんなものなのでしょうか?それを見つけるためには、私たちが求めている「潜在的な安定」を見ていく必要があります。

実は私たちが求めてる「安定した仕事」とは、潜在的には次のような条件を満たしているものです。

【潜在的に求めている安定した仕事】

  • ストレスが無い
  • 経済的な不安が無い
  • 健康的な生活ができる
  • 一生続けられる


贅沢な望みだと思うかもしれませんが、少なくともそうじゃないと思う人はいないと思います。みんなこんな仕事があったら理想的だと思いますよね?

しかし、このような理想的な仕事を見つけるのは、簡単ではありません!全ての人にとって、公務員や医者が「安定した仕事」だったらみんな悩まずに済むのですが、残念ながら頑張って、自分だけの真の安定した仕事を見つけなければいけないのです。

では、どうすればそのような仕事を見つけられるのでしょうか?

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安定した仕事を見つける方法

安定した仕事を見つける方法は、誰でも知りたいものですよね!でも、残念ながら一発でそれを見つける方法は無いです。

なぜなら、今の世の中には無数の職業が存在します。その中からベストの職業を選ぶことは至難の業です。だから、まず大切なのは「安定した仕事」を見つけるには時間がかかるということを理解することです。

私は最初に自分の今の状態を”安定した仕事を始めたばかり”と言いましたよね?それは、これまでサラリーマンをしてきて様々な苦労をした経験を活かした仕事をしているからです。そして、このブログもその仕事の一環です。

大学を卒業したばかりの私では、今の仕事は、想像さえもできない仕事ですし、やれって言われても無理です。

このような仕事を見つけるには、様々な経験や知識、仲間が必要なのです。最初はそのための準備期間と捉えた働き方をすることが大切です。

それには次のようなことを意識して、仕事を選ぶと良いです。

  • とにかく今一番やりたい仕事を選ぶ
  • 最初は会社の規模やブランドにとらわれない
  • 今の仕事に固執しない


それぞれをもう少し具体的に説明していきますね。

とにかく今一番やりたい仕事を選ぶ

自分がやりたい仕事というのは、モチベーションを高く持てる仕事です。

そのような仕事をするのが、一番成果を出しやすく、楽しんで取り組むことができます。

結果的に自分を一番成長させてくれ、良い仲間もたくさんできます。

何よりも様々な経験を積むことによって、自分が本当にやりたいことが具体的に見えてくるのです。

最初は会社の規模やブランドにとらわれない

最も優先すべきは、自分がやりたい仕事を選ぶことです。そのため、最初から会社の規模やブランドにこだわると、自分がやりたい仕事ができない可能性が高くなります。

新卒者の場合、今は大企業というだけで志望者が多く、競争率が高くて狭き門です。また、運良くそのような会社に就職できても、希望の部署に配属されるとは限りません。

実は大企業であればあるほど、希望通りの仕事ができる可能性が低いのです。

それであれば、まずは自分がやりたい仕事で実績を積み、それから大企業に転職することを目指した方が良いのです。企業が中途採用する目的は、即戦力を雇いたいからです。

自分がしっかり実績を積んでいれば、それを武器にして自分がやりたい仕事を見つけることができるのです!

今の仕事に固執しない

最後が今の仕事に固執しない事です。

働いていて何か違和感を感じ始めたら、それは既に自分にとっての「安定した仕事」じゃないかもしれません。しばらく仕事を続けてもまだ、そうだとしたら次にやりたい事を考え始めてみましょう。

そうやって、世の中にあるたくさんの仕事の中から、自分に合った仕事の範囲をどんどん限定していくのです。

自分にとっての「安定した仕事」を見つけるには、これを繰り返すしかないのです!

でも、もしかするとそれでも見つからないかもしれません。あまりに何度も転職を繰り返すのも、社会的な信用を考えても良くありませんよね。

そのような場合はどうすれば良いのでしょうか?

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それでも見つからなければ…

もし、何度か転職しても、自分に合った「安定した仕事」が見つからなければ、もしかすると会社や団体に勤めるという働き方自体があってないのかもしれません。

そのような場合に残されているのは、やはり独立する事しかありません。自分に合った仕事は、自分で作り出すのです!

私の場合も、サラリーマンという働き方自体が自分には無理だと悟ったため、フリーランスの道を選びました。

フリーランスというと、皆さんは安定とは全く逆の不安定な働き方のように感じると思います。確かにフリーランスの立場で働くことは、収入も不安定で、その点での心配は尽きません。しかし、それすらも見方を変えると不安定要素ではなくなるのです!

実はフリーランスの立場というのは、私たちが潜在的に求めている安定した仕事の条件を満たしているのです。

  • ストレスが無い
  • 仕事を選ぶことができるので、嫌な仕事をする必要が無い。

  • 経済的な不安が無い
  • 一つ一つの仕事は不安定でも、自分自身に稼ぐ力が身に付くので、何度でも新しい仕事を作り出すことが可能!

  • 健康的な生活ができる
  • 自分のペースで仕事ができる上、ストレスが無いので、心身の健康を保つことができる。

  • 一生続けられる
  • 仕事が選べるので、好きな仕事をすることができる。好きな仕事はずっと続けられる。


フリーランスの立場でできる仕事は、明日にはなくなるかもしれない不安定なものです。しかし、重要なのは仕事ではなくて、仕事を作り出すことができる能力です。

一度、フリーランスの立場になって、稼ぐ力が身に付くと、次々に新しい仕事を作り出すことができるようになります。たとえ仕事が無くなってしまっても、諦めなければ何度でも仕事を作り出すことが可能です。

一方、会社や団体に勤める働き方の場合は、リストラや倒産などの確率は低いかもしれません。

それでも、いったん仕事を失ってしまうと、再就職しようにも、年齢が上がるとそれも難しくなっていきます。最近はいったん非正規雇用になってしまうと、再び正規雇用に戻るのが難しくなっています。そして、安い賃金の非正規雇用を続けざるを得なくなり、やがて貧困に陥るワーキングプアも問題になっています。

やり直しが難しい働き方と、何度でもやり直しが可能な働き方のどちらが安定しているのでしょうか?私の場合は、後者を選びました。

もちろん、そのような能力が身に付くまでは努力が必要です。何度も失敗しながら、たくさん苦労することが必要です。また、いきなり最初から何の経験も無いのに、独立起業を目指すようなことも個人的にはおすすめしません。

あくまでも色々な仕事を経験して、もしそれが物足りなくなった時に初めて、フリーランスという働き方を考えるのをおすすめします。

まとめ

最近の世の中はすっかり安定志向が蔓延しています。でも、私は今の時代、それは当然で正しいことだと思うのです。

しかし”安定”の意味を間違えると、逆にいつまで経っても、不安定な生活のままになる危険があります。私たちは安定した仕事というと、なぜか収入と雇用の安定にばかり気を取られます。でも、本当は健康的に一生続けられることも大切な条件のはずです。

そこで、そのような本当の「安定した仕事」を見つけるために大切なことをもう一度おさらいしておきます!

【安定した仕事を見つけるために大切な事】

  • 見つかるまでには時間がかかることを理解する
  • とにかく今やりたい仕事を選ぶ
  • 数年働いて違和感を感じ始めたら、やりたい仕事に転職することを考える
  • フリーランスも考え方次第では「安定した仕事」


「安定した仕事」は人それぞれです。今はたくさんの職業がある時代です。その中から自分の理想の仕事を見つけることができる人は、とても幸せな人だと思います。

でも、そのような仕事は必ずあります!

皆さんが自分にとっての「安定した仕事」を見つけられるように願ってます!