今の仕事が嫌いだ~!」という方は多いと思います。とは言え、嫌いと言っても理由は様々ですよね?

給料が安いとか、人間関係に不満があるとか、仕事内容が自分に合わないとか、人によって色々だと思います。

しかし、仕事が嫌いだなんて愚痴を言ってると、中には「今の時代、仕事があるだけでも恵まれてるんだから贅沢言うな!」なんて叱る人もいるかもしれません。

でも、一度、仕事を辞めると、場合によっては再就職が難しくなり、非正規雇用や賃金の安い仕事しかできなくなる可能性だってあります。

転職が難しいとなると、結局、今の職場で自分を追い込んで、無理な仕事をしなければいけません。

私の場合は、自分の能力を超えた無理な仕事だったので、最終的にはストレスで持病が悪化してしまい、仕事を辞めざるを得ませんでした。

もはや「贅沢言わずに頑張れ!」が通用する時代ではないと思います。かと言って、今の仕事を辞めて別の仕事を探すのも簡単ではありません。

そうなると、やはり残された道は今の仕事を好きになることです。

では、どうすれば好きになれるのでしょうか?それには、仕事に対して自分が貼ってるラベルを替えることです。

いったいラベルって何のことでしょうか?

というわけで、ここでは仕事が嫌いな人が、好きになるためのラベルの貼り替えの方法をお伝えします。

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目次

ラベルとは?

仕事を好きになるには、どうすれば良いのか?この問題を解決できれば、仕事の生産性が上がって、ストレスも減って良いことずくめですが、簡単じゃないと思います。

でも、実はちょっと視点を変えると、そんなに難しいことではなくなってきます。

なぜなら、仕事が嫌いという気持ちは、自分が勝手にそう結論付けているだけだからです。

これがラベルを貼るということなのです。

【ラベルとは?】

ラベルと聞くと普通イメージするのは、商品に貼ってあるものですよね?

例えばスーパーの牛肉には、肉の部位や重さ、値段などの他に「柔らくてジューシーなので、ステーキにおすすめ!」といったその肉の売り文句が書いてあります。

それを見た多くの人は「美味しそうだな~」と感じると思います。でも「脂肪分が多いので、生活習慣病に注意!」なんて書いてあったら、当然食べたい気持ちは薄れると思います。

ラベルにどのようなことが書いてあるかで、同じ肉でも評価や感じ方は真逆になるわけです。

そして、実は人間は無意識のうちに日常の全ての事に、自分でラベルを貼っています。

例えば、今の仕事が嫌いな理由が、仕事内容が面白くないからだとします。でも、もしかすると、同僚の中には同じ仕事を楽しんでやってる人がいるかもしれません。誇りと自信を持ってやってる人がいるかもしれません。

つまり、その仕事が面白くないというのは、単に自分がそういうラベルを貼ってるというだけで、同僚たちにとっては”楽しい”とか”やりがいがある”というラベルが貼ってあるものなのです。

そして、ここから分かる重要な事は、人間は事実をありのままに見ることができない生き物だということです。必ず全ての物事に自分なりのラベルを無意識のうちに貼って、それを基に自分がどうするかを決めています。

事実は面白くない仕事なんてこの世に存在しないはずです。どんな仕事にも必ず楽しめる面があるものです。しかし、一旦”面白くない”というラベルを貼ってしまうと、それに縛られて仕事をしてしまうのです。

ポイントは今貼ってしまっているラベルを理解して、他に貼り替えられるラベルが無いか考えてみることです。

そこで、次はラベル貼り替えの例を紹介します。

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ラベル貼り替えの例

ラベルを貼り替えると言っても、やはり簡単な事ではありません。

闇雲に嫌いというラベルを好きに貼り替えようとしても、ちゃんと貼り付いてくれるわけがありません。

そこで、重要になるのが次の3つです。

  • 今のラベルの内容を掘り下げて分析する
  • 好きな理由を考えて新しいラベルに書き込んでいく
  • 古いラベルは完全に捨て去る


ラベルの貼り替えは、自分に暗示をかけることとは違います。無理して、自分に合わないものを貼り付けようとしても上手くいきません。

そこで、大切なこれらのポイントを順番に説明します。

今のラベルの内容を掘り下げて分析する

まず、なぜ今の仕事に嫌いというラベルが貼り付いているのか、考えてみてください。

給料が少ないとか、人間関係の悩みとか、仕事内容など様々な理由があると思います。このような嫌いな理由を全てリストアップするのです。

このように嫌いな理由をリストアップすることで、貼り付け不可能なラベルが明らかになります

例えば”給料が安い”ことが嫌いな理由なのに、”給料が良いから好き”というラベルに貼り替えられるわけがありません。

でも、”上司との関係”が嫌いな理由の場合、”仲の良い同僚がいるから好き”というラベルに貼り替えられるかもしれません。

このように嫌いというラベルを分析することで、貼り替え不可能なラベルをハッキリさせましょう。

好きな理由を考えて新しいラベルに書き込んでいく

貼り替え不可能なラベルが分かったところで、今度は貼り替え可能なラベルを考えます。

給料が安いことが嫌いなのであれば、仕事内容や職場環境に好きな所が無いかとか、昇進することで将来、給料が上がる可能性があるかなどを考えてみます。

こうして、自分が良いと思えることを”好き”という新しいラベルに書き込んでいきます。こうすることで、新しい”好き”というラベルをより貼り付きやすくするのです。

ラベルが完成したら、”嫌い”という古いラベルを剥がして、”好き”に貼り替えてください。

古いラベルは完全に捨て去る

“好き”に貼り替えた後は、”嫌い”というラベルは完全に捨て去ってください。

スーパーでお肉を買う時には基本的に「美味しそうだな~」と考えるはずです。もちろん「高カロリーで体に悪そうだな…」なんて、頭のどこかでそのような不安があるかもしれませんが、基本的にはそんなことは頭から締め出しているはずです。

仕事に関するラベルも同じです。

古いラベルは綺麗に剥がして、頭から締め出してください

例えば嫌いというラベルの内容が”給料が安いこと”だったのなら、給料の事は考えず、毎月の給与明細も見ないようにするのです。上司との関係が嫌なのであれば、上司と話すのは、必要最小限にして、距離を置くようにするのです。

そして、好きな理由に集中して、仕事をするのです。

ラベルを綺麗に剥がすのって難しいですよね?破れて、ベッタリと残ってしまうことが多いものです。そのため、古いラベルは、時間をかけて丁寧に綺麗に落とすようにしてください。

というわけで、嫌いな仕事を好きになるための、ラベルの貼り替えについてお伝えしてきました。

でも、実際には好きな理由が見つからない場合だって多いと思います。

そこで、今度はそのような場合の対処法を見ていきます。

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ラベルが貼り替えられない場合

ラベルの貼り替えは、自己暗示をかけるのとは違います。要は自分自身が納得できる、好きな理由を見つけることなのです。

ところが、好きな理由が見つからない場合だって、当然ありえます。また、嫌いというラベルがどうしても剥がせない場合もあります。

そのような時に大切なのはズバリ、今の仕事にキッパリと見切りを付けることです!

サラリーマン時代の私は仕事に対して貼っていたラベルは、”仕事内容が大変で辛いから嫌い”でした。しかし、新しいラベルを貼りたくても、毎日の仕事が自分の能力を超えた大変で辛いものであることは変わらなかったため、古いラベルを剥がすことができなかったのです。

更に厄介なことに、私が仕事に対して貼っていたラベルには、”お金を稼ぐのは大変な事なんだから、この世に楽な仕事なんて存在しない”というものもあったのです。このラベルのせいで「仕事が大変だから、という理由で転職しても、結局楽にはならない」と思い込んでいたので、無理して仕事を続けてしまいました。

結果的にその無理がたたって、体を壊してしまい、仕事を辞めざるを得なくなったのです。

その当時の私が状況を変えるためには、”楽な仕事だってある”というラベルに貼り替える必要があったのです。

それでも、仕事を辞めたばかりの頃は、将来の不安と戦いながら必死でがんばっていたため、楽しいなんて感じる事はありませんでした。しかし、生活できるようになった今では、心に余裕があり、楽しんでブログを書くことができています。

今では、”お金を稼ぐのは大変だが、楽しんでできる仕事はいくらでもある”という新しいラベルに貼り替わっています。

このように仕事を変えなければ、貼り替わらないラベルも存在します。(もちろん簡単ではありませんが)

どちらにしても大切なのは、今の嫌いというラベルの理由と、好きな理由が無いかどうかを見極めることです。

そして、どうしても”好き”というラベルが貼れないのであれば、もはやその仕事は変えるべきなのです。

いつまでも無理して仕事をせず、この見極めを早くすることを意識してみてくださいね!

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まとめ

自分の仕事が好きになれないというのは、不幸な事だと思います。そんな悩みは決して贅沢なものではありません。

もし、「仕事が嫌い!」と感じているのなら、是非、今回紹介したラベルの貼り替えに挑戦してみてください。

もう一度簡単におさらいしておきますね。

  • 今のラベルの内容を掘り下げて分析する
  • 嫌いな理由を明確にして、貼り替えが不可能なラベルを理解する

  • 好きな理由を考えて新しいラベルに書き込んでいく
  • 好きな理由を新しいラベルに書き込み、より貼り付きやすくする

  • 古いラベルは完全に捨て去る
  • 古いラベルを剥がして、新しいラベルを貼る。剥がした古いラベルは完全処分して、今後は極力それを無視する


ただし、好きな理由が見つからなかったり、古いラベルをどうしても剥がすことができないこともあります。

その場合は、キッパリと今の仕事に見切りを付けて、仕事変えたり、独立することを考えてみるべきです。

人生において、仕事というのは大きいものです。

いつまでも嫌いな仕事を続けるのは、人生を浪費してるといっても過言ではありません。

是非、皆さんが自分の仕事が好きだと言えるようになるのを願ってます!