私はサラリーマンだった時は、「安定している恵まれているから、多少大変でも頑張ろう」と自分に言い聞かせて働いてました。
でも、現代の日本経済は世界との厳しい競争の中で、ジリ貧状態ですよね。
企業は売り上げを上げるために、必死です。そんな中で、労働者の負担はどんどん増えてきています。
自分が苦手な事ややりたくない事であっても、チームや組織のために、自分を押し殺して頑張らなければいけないなんてことも多いかもしれません。
安定した働き方の代名詞のようだったサラリーマンは、今では辛い働き方の象徴のようになってきています。
でも、本当にサラリーマンは辛い働き方なんでしょうか?実は問題はサラリーマンという働き方じゃないかもしれません。
もし、今サラリーマンが辛くて辞めたいなんて考えているのであれば、その前に本当の問題を考えてみた方が良いかもしれませんよ。
というわけで、今回はサラリーマンが辛いという人のための問題解決の考え方をお伝えします。
目次
サラリーマンが辛い理由
自分がそうだったからというのもあるのですが、私はサラリーマンは辛い働き方だなぁと思います。
私の場合は、仕事の重圧が一番の理由でしたが、世の中一般だと次のような理由が主なもののようです。
- 上司や経営者と合わない
- 労働時間や職場環境の不満
- 職場の人間関係
- 給料が安い
- 仕事がつまらない
- 経営方針が不満
- 合併や分社化など、経営方針や経営状況が変わった
- キャリアアップしたい
- 人事評価への不満
多くのサラリーマンは、会社組織に合わせて働かなければなりません。
上司にプレッシャーをかけられ、他部署やお客さんからの無理な要求を受け入れたりしなければいけません。
売り上げを上げるためには、会社の経営方針に従わざるを得ません。たとえそれが望まない仕事だったとしてもです。
更に、ただでさえ大変な仕事なのに、頑張っても給料は大して上がりません。
かなりネガティブに書いてますが、もちろんそうじゃない良い仕事だってあるでしょう。
しかし、今の日本のサラリーマンの実情としては、これが近いのではないでしょうか?
でも、大変なのは、本当にサラリーマンだからなんでしょうか?
何が問題なのかをちゃんと理解せずに、いきなり仕事を辞めたりして、それでも状況が改善しなかったとしたら最悪ですよね?
果たして、サラリーマンって本当に辛いのでしょうか?
サラリーマンは本当に辛いのか?
私の場合、確かにサラリーマンは辛かったです。
でも、実際にサラリーマンを辞めて、独立自営の立場になりましたが、これはこれでやっぱり大変なんです。
私の今の不安や悩みは次の3つです。
- 収入は不安定
- 社会的信用が低い
- 病気や怪我の不安
フリーランスにはフリーランスの辛さがあります。
サラリーマンが辛いなんて考えている方の参考になるかもしれないので、具体的に説明します。
収入は不安定
稼いだお金は全て自分の収入になります。
もちろん、それは大きな魅力ですが、逆に売り上げが減れば、そのままそれが収入減として、跳ね返ってきます。
私の場合、今の所は順調ですが、これからどうなるかは分かりません。
もし、収入が減れば、望まない仕事を長時間やらなければならない可能性だって、十分にあります。
私がサラリーマンを辞めたのは、自分の能力を超えたやりたくない仕事を続けた結果、ストレスで体を壊してしまったからでした。
でも、今の仕事が上手くいかなくなれば、サラリーマン時代よりも、もっと大変な状況になってしまう可能性だってあるわけです。
社会的信用が低い
フリーランスは何と言っても社会的信用が低いです。
フリーランスというのは、収入が安定しないとみなされるため、何かと苦労します。
クレジットカードや住宅ローンの審査をパスするのは、とても困難です。
賃貸マンションを借りる時には、最近は家賃保証会社を利用することが多いのですが、その審査の際にも影響してきます。
住む場所を探すのにも苦労させられると、なんだか自分の立場がちょっとみじめになったりします。
病気や怪我の不安
一番怖いのは、病気や怪我で働けなくなることです。
フリーランスには、有給休暇なんてありません。自分が病気で働けなくなったら、そのまま収入減になります。
サラリーマンを辞めた当初は、自分が働けなくなった時のことなど、何も考えていませんでした。
しかし、より健康には気を遣うようになりましたし、もしもの時の備えも色々と考え始めています。
どんな働き方も一長一短があります。
私は今の働き方は、全くストレスを感じないため、とても満足しています。ハッキリ言ってサラリーマンには戻れないです。
でも、そう思えるのは、私にとって最も重要なことが、仕事内容と時間に縛られない事だったからです。今の働き方はその両方を満たしてくれているのです。
だから、自分が辛いと思う理由を見極めて、それに合わせた対処をすることが非常に重要なのです。
そこで、次は自分の問題にどのように対処すべきか考えていきます。
問題を見極めることが重要
自分の辛さはどこから来るのでしょうか?
最初に紹介した通り、辛い理由は様々です。
私たちは誰でも、辛いことは嫌いなので、なぜ辛いのかを深く分析することをあまりしません。
問題の正体が分からないと、すぐに今の仕事を辞めたくなってしまうわけです。
でも、解決策は何も転職したり、フリーランスになることだけではありません。
単に異動願を出して、部署を変わるだけで済むかもしれません。何か副業を始めてみるのも良いかもしれません。
大切なのは自分の問題を見極めて、それに対して適切に対処することですよね?
例えば最初に紹介したサラリーマンを辛く感じる理由と、それに対する解決策の有効度がどれくらいかを表にしてみました。
辛い理由 | 部署異動 | 転職 | 副業 | 独立自営 |
---|---|---|---|---|
上司や経営者と合わない | △(上司の場合のみ有効) | ○ | × | ◎ |
労働時間や職場環境の不満 | △ | ○ | × | △(儲からなければ大変) |
職場の人間関係 | ○ | ○ | × | ◎ |
給料が安い | × | ○ | ◎ | △ |
仕事がつまらない | ○ | ○ | ○ | ○ |
経営方針が不満 | × | ○ | × | ○ |
合併や分社化など、経営方針や経営状況が変わった | × | ○ | × | ○ |
キャリアアップしたい | △(異動する部署による) | ○ | △(副業の種類による) | ◎ |
人事評価への不満 | △ | ○ | × | ◎ |
【凡例】◎:確実に改善、○:改善の可能性あり、△:どちらとも言えない、×:全く効果なし
評価の内容は、私の独断と偏見なので、人によっては、そう感じないかもしれません。そう感じるのであれば、その人にとってそれが正しい答えだと思います。
独立自営は全体的に評価が高いように見えます。でも、これは最低限の収入が得られて、無理なく働ける状態を前提としています。
独立自営の一番の難点は、何と言ってもリスクが大きいことです。メリットがたくさんあったとしても、十分な収入が得られないとしたら、全てが台無しですよね?
実は部署異動とか副業を始めるなんて、リスクの低い方法でも十分解決できるかもしれません。
重要なポイントは、辛い理由は人それぞれだということです。人によっては、部署異動だけで解決するかもしれませんし、転職が最適な解決策かもしれません。
でも、そもそもサラリーマンという働き方自体が、合ってないのかもしれません。
いずれにしても、自分が辛いと感じている理由が分かったら、行動することです。辛いままでいることは、貴重な人生の時間の浪費ですし、場合によっては病気になってしまう可能性だってあります。
是非、より良い働き方を探すために、行動を始めてみてください。
まとめ
私の場合、定年退職まで、サラリーマンという働き方を続けるのは、とても無理だと感じたためサラリーマンを辞めました。
でも、単に今の仕事内容に不満があるだけなら、そんなリスクをかけなくても、部署異動や転職でも十分なわけです。
辛いという気持ちに駆られて、正しくない行動をすることが、一番危険なことです。
そこで、最後にこの記事に書いた大切なポイントをもう一度まとめておきます。
- 自分が辛いと感じている理由を見極める
- 解決策の候補が、自分の問題に有効かどうか考える
- いつまでも我慢せず、有効と思える解決策を実行に移す
もし、今辛いと感じているのであれば、まずはどんなことをすれば解決するのか?
それをハッキリさせるだけでも、かなり違ってきます。自分の問題がハッキリして、それに対する解決策が明確になるだけでも、希望を持つことができます。
大切なのは、今のままを続けることです。
是非、解決に向けての行動を起こしてみてくださいね!