前回はうつ病になった友人と会って衝撃を受け、「明日は我が身」という危機感を持った私が、脱サラを目指すことを決心したことについて書きました。
前回の記事はこちら
⇒ うつ病の友人との食事!疎遠にしていた彼は別人になっていた…
しかし、自営業などやった事の無い私に一体何ができるのでしょうか?不安な事や分からない事ばかりです。何をやるにしても、「これは自分にはできるわけがない」としか思えず、このままでは自分に合った仕事など見つけられるわけがないと考えました。
そこで、自分に合った仕事を探すのと並行して、「自分にはできるわけがない」というマインドを変えるための行動を始めました。
今回は大変な仕事から抜け出して、マイペースにできる仕事を探し始めた日々の事を書きたいと思います!
目次
どうやって自分に合った仕事を探そうか…?
サラリーマン以外で自分にできる仕事を探そうと思うと、どれもこれも難しそうなことばかりです。思い立ったら早く何かを始めたいと気は逸るのですが、安定を求めてきた長年のサラリーマン根性が邪魔をしてしまいます。
何をやろうとしても自分には難しいとしか思えません。会社の昼休みに、検索エンジンで”独立”や”副業”で検索してみても、転職サイトや胡散臭い情報ばかりで参考にはなりません。
しかし、1つだけ気付いたことがあります。それは、まず最初は「サラリーマン根性を打破」しなければならないということです。
そこで、まずは経営者のマインドを学ぶことから始めました。
経営者の友達からアドバイスを聞く
早速、自分の交友関係の中から経営者の友人を探し始めました。探してみると自分の友人の中に自営業や会社経営をしている人が意外に多いことに驚きました。
素晴らしい友人がいることに感謝しながら、その中でも自分と年齢が近く、元々サラリーマンをしている人に絞り込んで、2人を選びました。その2人は、次のようなビジネスをしています。
- スマホアプリ開発会社の経営
- レンタルスタジオの経営
早速、連絡を取って一緒に飲む約束をしました!
スマホアプリ開発会社を経営している友人
まずはスマホアプリ開発会社を経営している私より5歳上の友人、Kさんと連絡を取って会うことにしました。
相談に乗ってもらう立場なので、自分の知っている中で、渾身のお店を気合を入れて予約しました。しかし、少し分かりにくい場所にあるため、迷ってしまったKさんは少し遅れて登場しました。
会うのが半年ぶりの彼と近況を話し合い、それから本題の会社経営について色々と聞いてみました。なぜ、サラリーマンをやめようと思ったのか?なぜ、今のビジネスを選んだのか?など私の色々な質問に対して、惜しげもなく正直に話してくれました。
彼が元々勤めていた会社は、最初はとても景気が良かったものの、やがて経営状態が悪くなってしまったそうです。そして、経営状態を改善するため、人件費を大幅にカットすることを決定しました。
彼は給料が大幅に減るのが辛かったため、サラリーマンを辞めて自分でビジネスをやることにしました。幸いにも元々勤めていた会社のお客さんからスマホアプリ開発の仕事が貰えたため、それを続けながら、自社オリジナルのアプリも作って商売しているそうです。
Kさん「今までも何とかなってきたから慣れちゃったかな~」
私「凄いね~、俺なんて不安定な生活が不安でしょうがないから真似できないよ…」
Kさん「ほんとに何とかなるから大丈夫だよ。うちの会社、今の時点で来月以降の仕事無いから(笑)でも、ギリギリで仕事入ってくるんだよね~」
マ、マジで…!?なんて豪胆な心の持ち主なんでしょうか…。彼との時間で一番印象に残ったのは、この豪胆さです。
経営者はリスクを取る覚悟が必要なんだということを、改めて認識しました。でも、それが今の自分に一番欠けているものなんですがねぇ…。
彼の話を聞いた結果、「独立は自分には難しい」という気持ちが更に深まってしまいました(>_<)
レンタルスタジオを経営している友人
自分が独立するイメージが全く持てないまま、次はレンタルスタジオを経営しているTくんという友人と会う日になりました。彼は私よりも1歳年上です。
今回も渾身のお店を予約しようとしたところ、彼の方からおすすめのお店を教えてもらったので、そこに行くことにしました。
彼の自宅の近所のおしゃれで落ち着いた雰囲気のお店です。私が知っているお店はどれも騒々しいお店ばかりです。やはり、経営者はお店選びのセンスも違います。
お互いの近況を話した後、同じような質問をしてみました。彼も自分の人生を赤裸々に話してくれました。
彼はサラリーマンといっても、元々勤めていた会社はベンチャー企業だったため、新規ビジネスの立ち上げを何度も経験したそうです。
やがて、自分がやりたいビジネスと会社の方向性の違いが大きくなったため、独立して自分で起業したそうです。
彼は今までやってきたビジネスの事を色々ととても楽しそうに教えてくれました。
Tくん「楽しいよ!四六時中、新しいビジネスのアイディアばかり考えてるよ。飽きっぽいっていうか、すぐに違うことやりたくなっちゃうから、じっくり腰を落ち着けて仕事するように心がけてるのよ。」
私「将来の不安は無いの?」
Tくん「生活するだけが目的なら、すぐにできることはあるから、不安は感じないよ!」
私「すぐにできる事って例えば何なの?」
Tくん「すぐに思いつくのはコールセンターをやることだね~。ベンチャーで働いてた時に何度かやった経験があるからね。」
私はいとも簡単にそう言う友人を心底凄いと思いました…。独立するには、ビジネスを起こした経験が大切なんだと思いました。
しかし、2人の友人の話を聞いて、ある1つのことに気付きました!それは、2人ともリスクを取る覚悟ができているというよりも、今のビジネスがダメになっても、何度でも再起できる自信があるだけという事です。
つまり、今の私に必要なのは、何でも良いから行動してビジネスの経験を積むことだと気付きました。ビジネス経験が自分の不安な気持ちを小さくしてくれると確信した私は、お金をかけずに手っ取り早く始められることを探し始めました。
そんな時に最近、サラリーマンを辞めて独立したある友人、Sくんの話を聞いたのです。
そして、見つけた方法とは?
Sくんは好青年といった感じで、自分でビジネスをガンガンやっていくようには見えない人でした。そんな彼が既に独立していると聞いて、早速、連絡を取って話を聞くことにしました。
会ったのは、平日のランチの時間です。私の職場のそばまで来てくれました。
彼もやはり元々はサラリーマンでしたが、そのまま続けても出世できそうになく、給料も安いため、独立しようと決意したそうです。
そんな彼が始めたのが、インターネットを使って物品を転売することでした。やり方はとてもシンプルで、ショッピングサイトなどで安く仕入れた商品を別のショッピングサイトで売るだけです。
今は売買の作業も人に任せているため、新しいビジネスを始めるために色々と情報を集めてる日々だそうです。
そんな彼に私はお決まりの質問をしました。
Sくん「時代によって売れる商品が変わるだけで、安く買って、高く売るっていうのは、シンプルで廃れないビジネスだから、売れる商品探しさえサボらなければ大丈夫だよ」
私「大変じゃないの?」
Sくん「最初はサラリーマンやりながらだったから、夜中の2時、3時までやってたけど、今は単純作業は外注さんにお願いしているよ」
この手法はインターネットビジネスの”物販”というジャンルで、実際に稼いでいる人が多くいる手法です。
最初は、商品探し、ショッピングサイトへの出品や配送などの手順を確立するまで、自分で頑張ります。そして、それをマニュアル化したら、在宅のお仕事の求人サイトで、作業してくれる人を募集して、手離れさせていくのです。
「これなら、自分にもできるかもしれない…」
必要な資金は商品の仕入れ代くらいなので、最初は10万円あれば何とかなります。あとは売買を加速して、いかに早く資金を回転させていくかです。そして、最初は自分一人だけでマイペースでできるというのも良いと思いました。
また、商品の売買もインターネットで全て行うので、サラリーマンやりながら、最初は副業としてできそうです。
とりあえず、何も行動せずに悩むよりも、さっさと行動して失敗する方が良いと思いました。正直インターネットで黙々と転売するのは、あまりカッコよく感じなかったのですが、何事も経験です。
とにかく、経験を積むことを重視して、どんどん行動する事を決心したのです。
物販ビジネスをやることを妻に報告
やると決めたら次は妻に相談です。
相談があるからと言って近所のファミレスで、食事をすることにしました。自宅じゃなく、外で相談した方が真剣さが伝わると思ったからです。
妻にSくんから聞いたことを話し、自分もそれをやろうと考えていることを伝えました。
すると妻はあっさり言いました。
私「え、良いの…?」
妻「だって、少なくともリスクは無いんだし、どれくらい稼げるか分からないけど、やるのは無駄じゃないと思うよ」
何かビジネスを始める時は、反対する家族を説得する事から始めるものだと覚悟を決めていたので、正直拍子抜けです。
私「僕が副業始めることに、何か不安とか無いの?」
妻「だって、リスクが無いんだから反対する理由が無いじゃん」
私「でも、大量に仕入れた商品が売れなかったりしたら大損するかもしれないよ?」
妻「そんなこと言ったって、あなたは一気に大量に仕入れたりするような大胆な人じゃないでしょ?」
段々、どっちが説得してるのか分からなくなってきました…。
私の人生は”石橋を叩いて叩きまくった挙句に渡らない“という言葉がぴったりです。妻は私の慎重過ぎる性格を良く知っています。逆に資金を融資するから頑張ってやってみるように勧められる始末です…。
そういうわけで、すんなりとネットビジネスを始められることになった私ですが、当然のごとく最初から上手くいくわけがありません…。
次回は物販ビジネスを始めた私のドタバタ劇をお伝えします!
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