日本は世界有数の経済大国です。私は太平洋戦争後のどん底から奇跡の経済成長を遂げて、ここまで豊かな国になった日本で生活できることって、本当に感謝だなぁと思います。
ところが最近は豊かさを実感できなくなってきています。努力すれば豊かな生活ができると教わって育ってきたのに、豊かになっている気がしません。それどころか、今の生活を維持するためだけでも、大変に感じています。
皆さんも同じように感じることないですか?
政府の経済政策も引き続き経済成長を目指して、国民の生活を豊かにしようとしているみたいですが、果たして本当にそれで良いのでしょうか?
私は普通のサラリーマンでした。安定した会社に入ることができたので、このまま定年まで働いて平穏に生活できると信じていました。しかし、何だか自分のイメージとは違い、仕事をすればするほど自分が疲弊していくのを感じていました。
こんなに頑張っているのに、何で生活は大変なままなんだろう…。自分の努力が足りないのか?それとも、そもそも才能が無いのか?ずっと悩んでいましたが、ようやく理由が分かりました。
私は、そもそも頑張る方向性が間違っていただけだったんです。それに気付いた私は会社を辞めました!
皆さんもちょっと立ち止まって、自分が頑張ってる方向性が正しいかどうか考えてみませんか?
そこで、ここでは資本主義経済の成長が限界に来ている理由や、それを踏まえて今後どうするべきかについて、見ていきたいと思います。
目次
これまでの経済成長の仕組み
今の世界はほぼ資本主義経済で回っていると言っても過言ではありません。一部には共産主義国家も残っていますが、そんな国でさえ資本主義と無縁では成り立ちません。
私たちの生活している日本も資本主義国家です。その国で生きている以上、私たちの生活も資本主義の原理とは切っても切り離せません。
では、そもそも資本主義とはどのようなものなのでしょうか?
お金儲けの基本は安く買って高く売ること
資本主義経済について、きちんと説明しようとすると、とてもここには書ききれません。しかし、資本主義と言えども「安く買って高く売る事」というのが基本です。そして、儲けたお金(資本)をどんどん蓄積していくわけです。
たくさん儲けようとすれば、安く買った物に、何かしらの価値を加えて高く売るか、もっと安く買える仕入れ先を見つけるかのどちらかになるわけです。
これは18世紀の産業革命以来、変わっていない基本中の基本です。
だから私たちは売れる価値のある商品やサービスを提供するために、頑張って働くわけです。
しかし、経済が発展していくにつれて、競争が激しくなると状況が変わってきます。
世の中に様々な価値のある商品やサービスが増えてくると、それ以上に価値のある商品やサービスを作り出すのが難してなっていきます。そうなると、次は他よりも安く売るしかありません。そして、そのためには、より安い仕入れ先を見つけるか、安い労働力を使って製品を作るしかないわけです。
最初は安上がりにすむように、効率化したり新技術を開発したりして頑張ります。しかし、それが限界になると、より物価や労働力の安い外国に工場や拠点を移してしまうのです。
グローバル化が進んだ現在の場合
これは見方を変えると、物価や労働力が安い国に住んでいる人から、日本人が搾取しているに過ぎません。彼らは同じ物を日本で売ればもっと高く売ることができます。また、同じ仕事を日本ですれば、もっと高い賃金が貰えます。実はその差額の分を私たち日本人が搾取しているだけなのです。
しかし、この搾取の構図も成り立たなくなってきています。
最初は物価も賃金も安い国でも、だんだん経済成長して豊かになっていきます。そうすると、物価も賃金も上昇します。そうなると今度は、別の国に工場や拠点を移します。そうやって、搾取できる国を探し続けるのです。
しかし、いつまでも搾取可能な場所が残っているはずもありません。今や残っているのは、せいぜいアフリカだけと言われています。そして、そのアフリカにもヨーロッパの国々や中国が既に進出しており、日本が入り込む隙が見つかりにくい状況なのです。
そうなると新しく搾取する対象が必要になります。それが、実は私たち一般市民なのです。
実は私たちも搾取されている!
今まで、企業は安上がりに済ませるために、外国から搾取し続けてきました。
しかし、それが限界になると、今度は直接、人件費を削ろうとします。分かりやすく言えば、リストラして社員を減らして、その代わりに安い賃金の非正規雇用を増やすのです。
同じ仕事をしているのに、賃金は安くなってしまうということが、同じ国の中で起きるのです。これが一般市民からの搾取です。
それだけなら良いですが、リストラで人出が減れば、過重労働の原因にもなります。その結果、うつ病や自殺などの問題も出てきています。搾取されているのはお金だけでなく、健康までもが奪われているのです。
こうして貧富の差は広がり、人間らしい生活も失われていくのです。
ところが、なんと話はまだ終わりません。資本主義経済が搾取しようとしている対象はそれだけではないのです。
資本主義経済は私たちの子孫からも搾取している!
外国からも自国民からも搾取できなくなると、今度は未来からも奪い取ろうとします。
例えば次のようなことです。
- 赤字国債を発行して、公共事業を実施する
- 量的緩和やマイナス金利政策でお金を湯水のように供給する
- 企業が売り上げを上げ、コストを下げるために大量生産をする
国の借金を増やして将来にツケを回している。
効果が出なければ、長い目で見て、経済を悪化させる。(そして、実際に効果が出てない)
売れない物を大量に作り、売れ残ったものを大量廃棄し、環境破壊や資源の無駄使いをしている。
これらの行いの結果は、近い将来に必ず回ってきます。私たちは知らない間に、自分たちの子孫から搾取して、今の生活を維持しているのです。
そして、これは日本だけでなく、世界中の資本主義国家がやっていることなのです。
未来からも搾取し続けて、成長する資本主義経済ですが、実際に私たちの生活は豊かになってるのでしょうか?
今の日本の状況を見てみましょう。
今の日本の状況
資本主義経済の成長は限界まで来てるなんて言われても、実際にはまだまだ日本は豊かなように思えます。
でも、そのことは様々な数字に表れてきています。
GDP成長率は停滞したまま
例えば日本のGDPの成長率もずっと低迷したままです。
年 | GDP成長率(%) |
---|---|
2001年 | 0.36 |
2002年 | 0.29 |
2003年 | 1.69 |
2004年 | 2.36 |
2005年 | 1.30 |
2006年 | 1.69 |
2007年 | 2.19 |
2008年 | -1.04 |
2009年 | -5.53 |
2010年 | 4.71 |
2011年 | -0.45 |
2012年 | 1.74 |
2013年 | 1.36 |
2014年 | -0.03 |
2015年 | 0.54 |
2016年 | 0.51 | 平均 | 0.73 |
この通り21世紀に入ってからの日本のGDP成長率の平均は0.73%なのです。この3年間はアベノミクスを始めとした様々な政策も実施されていますが、結果としてこの程度です。
これって日本がダメになったからなのでしょうか?もう、日本には競争力は無いのでしょうか?
私は単純にもう伸びしろが無いだけだと思います。
家庭の収支はジリ貧
では、私たちの家計はどうなっているのでしょうか?
最近の世帯当たりの収入はこうなっています。
年 | 収入(千円) | 前年比(%) |
---|---|---|
2013年 | 468,570 | -0.3 |
2014年 | 468,367 | -3.2 |
2015年 | 469,200 | -0.8 |
2016年 | 461,577 | -1.5 |
実際の金額と前年比率に矛盾があるのは、前年比率はインフレやデフレなど、物価変動の要素を考慮に入れた数字になっているからです。このように私たちの収入はここ最近ずっとマイナスです。GDP成長率はかろうじてプラスですが、世帯収入は年々減っているのです!
でも、これを読んでる皆さんって、もの凄く頑張って仕事してるんじゃないでしょうか?それなのに数字は、その働きが報われてない事を示しています。私たちは今までと同じ方法で、頑張る意味ってあるのでしょうか?
何か別の道ってないのでしょうか?
今後はどうするべき?
だいぶ昔から、資本主義の原則に従って経済成長を目指すことは、他者から搾取するだけのことに、成り下がっています。そして、既に搾取する相手も間もなく、無くなろうとしています。
今のままの経済成長を目指すスタイルは、労働時間とストレスは増えても、見返りは増えないばかりか、むしろ減っていくのです。
私はこれは仕方のない事だと諦めていました。今は世界と厳しい競争をしていて、勝つのが難しいのは当たり前なんだから、もっと頑張って働く必要があると信じていました。
でも、そもそもなぜ、そんなに頑張って競争に勝たなくてはいけないのでしょうか?競争に勝たなくても豊かで人間らしい生活ってできるんじゃないでしょうか?
そこで、私がおすすめするのはナマケモノのライフスタイルです!
ナマケモノのライフスタイル
ナマケモノのライフスタイルと言っても、働かずに怠けて良いということではありません。動物のナマケモノのようなライフスタイルをモデルにしようということです。
ナマケモノと聞くと私たちがイメージするのは、あの眠そうな顔と遅い動きではないでしょうか?しかし、ナマケモノにはとても面白い特徴があるのです。
その中でも特に参考になるのは次のような特徴です。
- カロリー消費が非常に少ない
- 1日に食べるのは、植物の葉っぱが数枚だけ
- 体に生えた苔を食べて過ごすことができる
弱肉強食の自然界で、ナマケモノが生き残った秘密はここにあるのだそうです!
ナマケモノは動きが遅い上に、活動していない間は体温を下げることができる変温動物なのです。そのため、カロリー消費が非常に少なく、そのため、1日の食事量も抑えることができます。
食事量が少なくて済むと、他の生物とエサの争いをする必要が少なくなるので、飢える心配が減ります。更にはナマケモノは、あまりにも体の動きが少ないため、自分の体に苔が生えます。そして、その苔を自分のエサにすることまでできるのです。
また、フンの量が少なくなるのにもメリットがあります。動物にとってフンをしている時はとても無防備で危険です。そして、フンがあると自分の居場所が敵にバレてしまう危険性もあるのです。
ナマケモノは、地上に降りてフンをしますが、食べるエサの量が少ないため、フンをする回数も少なくて済むのです。そのため、生活の時間のほとんどを木の上で過ごすことができるので、肉食獣に襲われる危険がとても少ないのです。
つまり、ナマケモノは徹底的に競争することを放棄したライフスタイルなのです!
これからの日本人は、競争せずに食べ物まで自給自足する、このナマケモノのようなライフスタイルを目指せば良いのです!
というわけで、私はナマケモノになるために、会社を辞めたのです!
だから私は会社を辞めました!
「ナマケモノになるために会社を辞める」といっても、ピンと来ないかもしれません。
このナマケモノスタイルを自分のライフスタイルに置き換えると、次のようにしようと思いました。
- 生活費のかからない場所に引っ越す
- 無理な仕事は辞めて、得意な仕事で最低限稼ぐ
- 食べ物はできるだけ自分で作る
どれもナマケモノスタイルの通りの行動です!
順番に解説していきます!
生活費のかからない場所に引っ越す
今の日本社会は、雇用があるのは大都市が中心です。そのような雇用のある大都市に人口が集中しているのが、今の日本です。当然、人口が多い場所では、住宅費や食費など、あらゆる物価が高くなるのは自然な事です。
しかし、逆に人口が流出している地方では、住宅費を始めとした物価は安くなる一方です。だったらここに住んだ方が生活費が安くなるに決まってますよね!
だから、ナマケモノのようなカロリー消費の少ない生活をするために、出費が少なく済む場所に引っ越すのです。
実際に私は地方移住することが決まっています。
無理な仕事は辞めて、得意な仕事で最低限稼ぐ
出費が少なければ、高額の収入を得るために、無理な仕事で疲弊する必要はありません。ナマケモノのように葉っぱ数枚で生きていけるようになれば、必要以上に頑張る必要はありません。
ストレスが無く、自分にとっての豊かな生活ができる最低限のお金を稼げる仕事をすれば良いのです。
そのために、自分の得意分野を活かしたナリワイ作るのです。
実はこうしてブログを書いているのも、そのナリワイの一環です。
必要な物はできるだけ自分で作る
現代人のライフスタイルの特徴は、生活に必要な物のほとんどを、お金で買っていることです。
このようなライフスタイルだと、お金が無くなるとすぐに生活できなくなってしまいます。見方を変えれば、これはお金に依存しているとも言えます。お金に対する依存度が高いと、どうしても経済成長の競争に巻き込まれやすくなります。
もちろん、今の世の中で全くお金に依存しないで生活することは無理です。しかし、生活するために必要な物ができるだけ自分で作ることは、経済成長の理不尽な競争から逃れるために重要です。
そこで、食べ物を自分で作るのです!食べ物は生活するために特に重要なものです。それさえあれば、とりあえず生きていけます。
実はこれは別の意味でも重要です。今や世界の人口は73億人を超えています。今後もこのペースで増え続ければ、近い将来食糧不足になると言われています。
そうなれば、ただでさえ食料自給率が低く、多くを輸入に頼ってる日本は、どうなってしまうのでしょうか?いったい、どこの国が将来、日本に食料を輸出してくれるのでしょうか?
私も移住後にまずは家庭菜園を借りて、野菜を自給する事から始めようとしています。そして、慣れてきたら畑の面積も広げていこうと考えています。
まとめ
既に資本主義経済の成長は限界に来ていることは、研究者を始めとした様々な人が言い続けています。
私たちは、これ以上頑張っても、収入が増えるどころか、維持することすら難しい時代に生きているのです。
毎日、頑張ってるのに、生活が豊かにならなくて悩んでいるのなら、それはもしかしたら方向性を変えてみた方が良いのかもしれません。
そのためには、今回紹介したナマケモノスタイルを参考にして、自分のライフスタイルを見直してみてください。
ナマケモノスタイルをもう一度おさらいしておきますね。
- カロリー消費が非常に少ない
- 1日に食べるのは、植物の葉っぱが数枚だけ
- 体に生えた苔を食べて過ごすことができる
生活費の少ないライフスタイルに変える。
高額な収入を得るために、無理な競争はしない。
食料を自給する。
実は地方は、ナマケモノスタイルを目指す人にとってはパラダイスです。
自分のナリワイさえ作ることができれば、激しい競争も不要で、食糧自給するための環境も整っているのです!
皆さんも、経済成長を求めるのに疲れたら、ナマケモノスタイルを目指してみてくださいね!
大変参考になりました。
現在のようにコンピュータが発展し、それによって築き上げられたネット社会で金銭を得ることは、極めて困難なことです。単価が安く、大量にこなさなければ、生活できる糧はえられないですし、得るには、完全にプロ化した技術水準をもっていなければならないと考えています。例えば、動画の仕事では、画像素材の収集、シナリオの作成、映像編集などの過程がありますが、発注者側にも哲学があり、制作者側にも哲学があります。この哲学同士の衝突が仕事の契約破棄を生み、金銭が得られないということも起こります。芸術家はすべて自分の考えをもっておられるからね、やった仕事の対して対価が得られないという現象は起こっているし、ただ働きさせるための手段として考えている人も出てく来ているのでないか。
NISHIMURAさん
コメントありがとうございます。
仰る通りですね。これからの日本で、より豊かな生活をしたければ、上手に生活水準を落としていくことではないかと思っています。
とは言え、一度上げた生活水準を下げるのは、簡単ではないですけどね^^;